Salesforceのストレージがいっぱいのときの確かめ方と空け方
Salesforce のストレージが残り少なくなったら、まず何が容量を使っているかを確かめ、それから消すか、容量を足すかを決めます。このページでは、管理者が [設定] で使用量を確かめる方法、容量の決まり方、一括削除とごみ箱の扱い、追加購入という選択肢を順に整理します。
この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。
データストレージとファイルストレージの違い
- 種類 1データストレージ取引先、取引先責任者、リード、商談、ケース、ToDo、行動、カスタムオブジェクトなどのレコードが使う容量です。[1][2]
- 種類 2ファイルストレージ添付ファイル、[ファイル] ホーム、Salesforce CRM Content、Chatter ファイル(ユーザーの写真を含む)、[ドキュメント] タブなどのファイルが使う容量です。[1][2]
- 種類 3Big Object ストレージBig Object のレコード用の枠です。ヘルプでは、Performance Edition や Unlimited Edition などで組織ごとに 100 万件分と書かれ、割り当てを超えるとレコードを追加できないことがほとんどだと説明されています。[2]
[組織のディスク使用量] で使用量を確かめる
[設定] の [クイック検索] に「組織のディスク使用量」と入力して開きます。ヘルプでは「データおよびストレージリソース」というページで説明されています。見るには「内部ユーザーの管理」と「ユーザーの管理」の権限が要ります。[1]
この画面では、データストレージとファイルストレージの使える容量、レコードタイプごとの容量、使用量の多いユーザー、サイズの大きいファイルを見られます。どのオブジェクトが容量を使っているかは、レコードタイプごとの欄で確かめます。[1]
人ごとに見たいときは、[設定] の [ユーザー] で名前を開き、[データの使用ディスク量] か [ファイルの使用ディスク量] の横の [表示] を押します。Personal Edition 以外で使えます。[1]
[現在のファイルのディスク使用量] の [パーセント] 列は、上限に対する割合ではありません。使っている容量の中での内訳の割合です。[1]
データストレージとファイルストレージは同時には計算されません。大量のレコードやファイルを入れた直後は、数字が遅れて変わります。[1]
容量の決まり方
データストレージは、組織ごとの 10 GB に、ユーザーライセンスの数に応じた分が足されます。2019 年 3 月の後半から、Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition などがこの形です。ヘルプの例では、ユーザーが 10 人の Professional Edition で 10.2 GB です。[2]
- ライセンスあたりのデータストレージは、Professional Edition と Enterprise Edition で 20 MB、Performance Edition と Unlimited Edition で 120 MB です(Lightning Platform Starter ユーザーライセンスは 20 MB)。[2]
- ファイルストレージは、組織ごとの基本の割り当て(Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition などで 10 GB)に、ユーザーライセンスごとの割り当てが足されます。ライセンスあたりの分は、Enterprise Edition、Performance Edition、Unlimited Edition で 2 GB、Contact Manager Edition、Group Edition、Professional Edition で 612 MB です。これらのエディションで人数が 10 人未満の組織は、1 人あたり 1 GB です。[8][2]
数字は 2026年10月時点のヘルプの記載です。この最小値は Salesforce と Salesforce Platform のユーザーライセンスに当てはまり、カスタムユーザーライセンスの組織は Salesforce に問い合わせるよう案内されています。[2]
数え方にも決まりがあります。個人取引先は取引先と取引先責任者の両方に数えられ、アーカイブされた活動も使用量に入ります。一方、商品、価格表、価格表エントリ、納入商品は使用量に入りません。[1]
一括削除で不要なレコードを消す
ヘルプでは、容量を空ける方法として、古くなったリードや取引先責任者、不要な添付ファイル、Salesforce CRM Content のファイルを消すことが挙がっています。[1]
レコードをまとめて消すには [一括削除] を使います。対象はケース、ソリューション、取引先、取引先責任者、リード、商品、活動で、「すべてのデータの編集」の権限が要ります。手順は次のとおりです。[3]
- 1. [設定] の [クイック検索] に「一括削除」と入力し、消すレコードの種類を選ぶ[3]
- 2. 一緒に消える情報を確かめ、「都道府県 次の文字列と一致する 東京都」のように条件を入れる[3]
- 3. [検索] を押し、出てきたレコードから消すものを選んで [削除] を押す[3]
取引先を消すときは、関連する成立した商談や、ほかのユーザーが持つ商談も消すかを選びます。消す前には、レポートで情報を残し、週ごとにデータをエクスポートするよう強く勧められています。[3]
[データのエクスポート] では、7 日ごとか 29 日ごとに手動で書き出せます。できた zip ファイルは、知らせのメールから 48 時間で消えるため、早めに保存します。[7]
一括削除の対象に無いオブジェクトは、データローダーで消す方法もあります。カスタムオブジェクトを含む全オブジェクトで、レコードの挿入、更新、削除、エクスポートができ、500 万レコードまでのファイルを扱えます。[6]
ごみ箱と完全削除の扱い
Salesforce Classic のごみ箱のヘルプでは、ごみ箱の中のレコードは組織のストレージ使用量に入らないと説明されています。消したレコードは、15 日以内ならごみ箱から戻せます。[4]
15 日を過ぎると、Salesforce が完全に消す予定を組みます。正確な時刻は保証されていません。それより前に完全に消すときは、[ごみ箱を空にする] か [組織のごみ箱を空にする] を押します。完全に消したものは戻せません。[4]
一括削除で [レコードが永久に削除されます...] をオンにした場合も、ごみ箱から戻せなくなります。戻す手段を残したいときは、オフのまま消します。[3]
追加購入とアーカイブという選択肢
消せるものが少ないときは、容量を足します。ヘルプでは、追加のストレージ容量を買うか、Professional Edition、Enterprise Edition、Unlimited Edition、Performance Edition のユーザーライセンスを足す方法が挙がっています。ライセンスを足すと、データストレージとファイルストレージが、それぞれライセンスあたりの分だけ増えます。[1][2][8]
古いデータを残したまま容量を空けたいときは、アーカイブという有料のオプションもあります。Archive アプリケーションは古いデータや無効なデータを自動でアーカイブし、容量を多く使うオブジェクトを示す Storage Analyzer も含みます。[2]
質問と答え
ごみ箱に入れたレコードも容量を使いますか。
Salesforce Classic のヘルプでは、ごみ箱の中のレコードはストレージ使用量に入らないとされています。15 日を過ぎると完全に消す予定が組まれ、それまでは戻せます。[4]
大量に消したのに、使用量の数字が変わりません。
データストレージとファイルストレージは同時には計算されないため、組織のディスク使用量は遅れて更新されます。時間をおいて [組織のディスク使用量] を開き直します。[1]
ユーザーを増やすと、容量も増えますか。
増えます。データストレージは 1 ライセンスあたり、Enterprise Edition で 20 MB 増えます。ファイルストレージも、Enterprise Edition では 1 ライセンスあたり 2 GB が組織の基本の割り当てに足されます(2026年10月時点)。今の量は [組織のディスク使用量] で確かめます。[2][8][1]
1 つのファイルの大きさにも上限がありますか。
あります。Enterprise Edition では、[メモ & 添付ファイル] に付ける添付ファイルは 25 MB まで、フィードの添付ファイルは 2 GB までです(2026年10月時点)。[5]
出典
- データおよびストレージリソース(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.admin_monitorresources.htm(2026-10-24 確認)
- データストレージとファイルストレージの割り当て(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.overview_storage.htm(2026-10-24 確認)
- 複数のレコードおよびレポートの削除(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.admin_massdelete.htm(2026-10-24 確認)
- Salesforce Classic のごみ箱内の項目の表示、復元、管理(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.home_delete.htm(2026-10-24 確認)
- Salesforce Enterprise Edition の割り当て(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.overview_limits_enterprise.htm(2026-10-24 確認)
- データローダーについて(データローダーガイド、Salesforce Developers)developer.salesforce.com/docs/atlas.ja-jp.dataLoader.meta/dataLoader/deleting_data.htm(2026-10-24 確認)
- データのエクスポート(Trailhead)trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/lex_implementation_data_management/lex_implementation_data_export(2026-10-24 確認)
- Salesforce Files ストレージ割り当て(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=experience.files_storage.htm(2026-10-25 確認)