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開発例 No.57

Salesforceの使われていない項目とレポートを整理する進め方

項目やレポートが増え続けて、どれを使えばよいか迷うことがあります。このページでは、使われ方と参照先を確かめてから片付ける進め方を、Salesforce の公式ヘルプと Trailhead をもとにご紹介します。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

入力画面に項目が多く、どこに何を入れるか迷う。Trailhead では、不要な項目や選択肢が減ると、利用者が正しい値を入れやすくなると説明しています。[1]

  • 以前は使っていた項目が、今は空のまま画面に残っている[1]
  • 長く開かれていないレポートやダッシュボードが残り、どれを消してよいか見分けがつかない[3]
  • 項目を消そうとしても、ほかの設定から参照されていて削除できない[4]
  • カスタム項目の数の上限があり、新しい項目を足す余地が少ない[1]

なぜ起きるのか

Trailhead によると、長く使われている組織では、管理パッケージの項目も含め、使われなくなる項目が出てきます。[1]

片付けの対象は二つに分けて考えます。一度も値が入っていない「未使用」と、以前は使われていたのに一定期間使われていない「放置」です。期間の例として、過去 12〜36 か月が挙げられています。[1]

全期間の使われ方だけで判断すると、今の使われ方が見えにくくなります。そのため、最近の使われ方を見ることが勧められています。[1]

項目を消しにくい理由の一つは、ほかの設定からの参照です。たとえば項目自動更新や Apex から参照されている項目は削除できません。[4]

直し方の選択肢

片付けの目的は、全部を消すことではありません。項目ごとに、根拠と影響を見て扱いを決めます。[1]

  • 画面から外す:ページレイアウトと権限から外し、利用者に見えなくする[1]
  • 廃止予定として扱う:項目を非推奨と位置づけ、連携や自動化からの書き込みを止める[1]
  • 参照を解いてから削除する:[使用場所] で参照先を確かめ、そちらを直したうえで消す[5][4]
  • レポートを見直す:レポートの [最終実行] を手がかりに、長く実行されていないものを候補にする[3]
  • 管理パッケージの項目は別に扱う:アプリ自体を使っていないと確かめたうえで、パッケージごとアンインストールすることも検討する[1]

作業の流れ

  • 1. 項目の作成日を確かめ、作って間もない項目を候補から外す(Trailhead では、おおむね 6 か月より前に作られた項目を優先する例が示されています)[1]
  • 2. 一度も使われていない項目から候補にする。手を付けたときのリスクが低いためです[1]
  • 3. [オブジェクトマネージャー] で項目の詳細ページを開き、[使用場所] で参照している設定を確かめる[5][6]
  • 4. 候補を「空で参照なし」「空で参照あり」「放置で参照なし」「放置で参照あり」の四つに分ける[1]
  • 5. レポートは、主オブジェクトを「レポート」、子オブジェクトを「ダッシュボードコンポーネント」にしたカスタムレポートタイプで一覧を作り、[最終実行] で古いものを洗い出す(2026年10月時点の Lightning Experience では [設定] の [機能設定] > [分析] > [レポート & ダッシュボード] > [レポートタイプ])[3]
  • 6. 画面と権限から外して非推奨とし、意見を待つ期間を置いてから削除する[1]

気をつけること

  • 片付けの前にバックアップを取る。Trailhead では、データの整理や移動の前に取ることが勧められています[2]
  • 削除したカスタム項目とデータは、完全に消去するか 15 日たつまで残り、その間は復元できます。ただし項目の履歴データは削除の時点で消え、変更も追跡されなくなります[4][6]
  • [使用場所] に出ない参照があります。結合レポート、確認する人がアクセスできないレポート、登録者組織での管理パッケージ内の参照は一覧に表示されません[5]
  • [最終実行] は、レポートを開くか更新したときに変わります。ダッシュボードを更新すると元のレポートも実行されるため、レポートの動きがダッシュボードの使われ方の手がかりになります[3]
  • 画面の片付けを判断するときは、管理者ではなく、実際に使う人の権限で見え方を確かめます[1]
  • 古いレコードのデータで迷うときは、保管期間の方針に沿って、削除より保管を選ぶことが Trailhead で勧められています[2]

想定工数の目安

使われていない項目やレポートを、片付ける6〜16時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

使われていない項目は、見つけたらその場で削除してよいですか。

段階を踏むことが勧められています。まず画面と権限から外して非推奨と位置づけ、意見を待つ期間を置いてから削除します。[1]

ある項目がどこで使われているかは、どう調べますか。

項目の詳細ページで [使用場所] をクリックします。入力規則、レイアウト、数式、Apex、フロー、レポートの列や検索条件などの参照が一覧で出ます。ほかの設定から参照されている項目は削除できません。[5][4]

使われていないレポートは、どう見分けますか。

レポートを主、ダッシュボードコンポーネントを子にしたカスタムレポートタイプでレポートを作り、[最終実行] を含めて実行します。最終実行日が古いものが見直しの候補です。[3]

削除した項目は元に戻せますか。

削除から 15 日以内で、完全に消去していなければ復元できます。[オブジェクトマネージャー] の [項目とリレーション] で [削除済みの項目] を開き、[復元] を選びます。項目の履歴データは削除の時点で消える点に注意します。[4][6]

出典

  1. Clean Up Unused Fields and Field Configuration(Trailhead: Data Cleanup Fundamentals)trailhead.salesforce.com/content/learn/modules/data-cleanup-fundamentals/clean-up-unused-fields-and-field-configuration(2026-10-23 確認)
  2. Explore Archival Versus Purge in Data Cleanup(Trailhead: Data Cleanup Fundamentals)trailhead.salesforce.com/content/learn/modules/data-cleanup-fundamentals/explore-archival-versus-purge-in-data-cleanup(2026-10-23 確認)
  3. 削除に値する古いレポートおよびダッシュボードを特定する方法(Salesforce ヘルプ ナレッジ記事 000384824)help.salesforce.com/s/articleView?id=000384824&type=1&language=ja(2026-10-23 確認)
  4. カスタム項目の削除(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.deleting_fields.htm&type=5&language=ja(2026-10-23 確認)
  5. 項目の使用場所の検索(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.fields_references.htm&type=5&language=ja(2026-10-23 確認)
  6. Lightning Experience での削除済み項目の管理(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.fields_manage_deleted_fields_lex.htm&type=5&language=ja(2026-10-23 確認)

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