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Salesforce からメールが届かないときに確かめる順番

Salesforce から送ったメールが相手に届かない、そもそも送れないときは、原因の場所がいくつもあります。このページでは、送信の設定、送信の上限、送った後の記録、送信ドメインの認証の順に、どこを確かめるかをまとめます。数字は 2026年10月時点の公式ヘルプの値です。

mtTech・2026.10.24 公開(内容は 2026年10月 時点)

この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。

確かめる順番

Salesforce からのメールが届かないときに見る場所は、送る側の設定、送信の上限、送った後の記録、受け取る側の判定の 4 つです。手前から順に見ていくと、どこで止まっているかを絞り込めます。[1][3][5][12]

  • 1. [到達可能性] ページで、メール送信のアクセスレベルを見る[1][2]
  • 2. 1 日に送れるメールの上限に達していないかを見る[3][4]
  • 3. メールログとバウンスの記録で、送った後の状況を見る[5][8]
  • 4. 送信ドメインの SPF と DKIM の設定、受信側の受け入れを見る[9][10][11]

1 と 2 は「送れない」ときの確認、3 と 4 は「送ったのに届かない」ときの確認です。どちらの訴えかを先に聞いておくと、見る場所を絞れます。[1][3][5][11]

1. メール送信のアクセスレベル

  • 設定 1アクセス権なし組織から送るメールをすべて止める設定です。ただし、パスワードリセットのメールは送られます。[1]
  • 設定 2システムメールのみ新規ユーザーの案内やパスワードリセットなど、自動で作られるメールだけを送ります。新しく作った Sandbox は、この値で始まります。[1]
  • 設定 3すべてのメールすべての種類のメールを送ります。Sandbox 以外の新しい組織は、この値で始まります。[1]
  • 設定 4見る場所[設定] のクイック検索に「到達可能性」(英語の画面では Deliverability)と入れて開き、[メールを送信するためのアクセス権] の [アクセスレベル] を確かめます。変えるには「アプリケーションのカスタマイズ」の権限が要ります。[1][2]

2. 1 日に送れるメールの上限

2026年10月時点で、ライセンスのある組織は、単一メールを 1 日に外部の宛先 5,000 件まで送れます。一括メールとリストメールも、組織あたり 1 日に外部の宛先 5,000 件までです。1 日の区切りは、グリニッジ標準時(GMT)です。[3][4]

単一メールの上限に、社内のユーザーへの送信は数えません。一方、同じアドレスが重なっていると、重なった数だけ数えます。[3][4]

単一メールの上限にどの送り方が入るかは、組織を作った時期で変わります。Spring '19 以降に作った組織では、メールアラート、フローの [メールを送信] アクション、REST API も上限に入ります。それより前の組織では、Apex と API(REST API を除く)で送るメールが対象です。[3]

このほか、メールの作成画面からは、1 人あたり 1 時間に外部の宛先 250 人までです。Developer Edition と試用中の組織は、1 人 1 日 50 人まで、一括メールとリストメールは組織で 1 日 10 人までと、さらに小さい上限です(2026年10月時点)。[3][4]

3. メールログとバウンスで、送った後を見る

送信したのに届かないときは、メールログを取り寄せます。[設定] のクイック検索に「メールログファイル」と入れ、[Request an Email Log] から期間を指定して要求します。取り寄せには「すべてのデータの編集」の権限が要ります。[7]

ログには、送信者、受信者、日時、配信状況、エラーコードが入っています。さかのぼれるのは過去 30 日で、1 回の要求で取れる期間は最大 7 日です。ログは要求から 30 分以内に CSV で用意されます。[5][6][7]

Salesforce を通さず、外部のメールサービスから送ったメールはログに出ません。また、公式ヘルプでは、メールログは監査ではなく、トラブルの調査に使うよう案内されています。[6][7]

宛先のアドレスが誤っている場合は、バウンス管理で見つけられます。[到達可能性] の設定で [バウンス管理を有効化] を選ぶと、リストメールとケースからのメールを除き、届かなかったメールの記録が活動タイムラインに出ます。[8][1]

届かなかった理由が、宛先が存在しないなどの永続的な失敗(ハードバウンス)なら、取引先責任者・リード・個人取引先にバウンスの印が付きます。メールアドレスを直して保存すると、印は消えます。メールボックスが一杯などの一時的な失敗(ソフトバウンス)では、レコードに印は付きません。[8][1]

4. 送信ドメインの認証と、受け取る側

ログでは送れているのに迷惑メールに入る、受け取られないときは、送信者のドメインの認証を見ます。[標準のメールセキュリティメカニズムへのコンプライアンスを有効化] を使わない場合、SPF は、自社ドメインの SPF レコードに _spf.salesforce.com を含めて設定します。[9][1][12]

DKIM は、[設定] のクイック検索で [DKIM キー] を開き、キーを作ります。表示された CNAME レコードを自社ドメインの DNS に登録し、反映を待ってから有効にします。反映には最大 72 時間かかることがあります。[10]

公式ヘルプでは、Salesforce がユーザーに代わってメールを送るには、ドメインとユーザーの両方の確認が要るとしています。DKIM のキーは、[差出人] のアドレスのドメインと一致して初めて、ドメインの確認の条件を満たします。[10]

受け取る側のメールサーバーが Salesforce の送信元をはじいていないかは、[テスト配信] で確かめます。自社のアドレスを入れて送ると、Hyperforce 以外の組織では送信元の IP アドレスごとに、Hyperforce の組織では 1 通のテストメールが届きます。届かないときは、受け取る側のメール管理者に設定を見直してもらいます。公式ヘルプでは、IP の許可リストより、SPF・DKIM・DMARC などの標準の仕組みで受け入れを判断する方法を勧めています。[11][12]

質問と答え

Sandbox から送ったはずのメールが届きません。

新しく作った Sandbox は、アクセスレベルが「システムメールのみ」で始まります。テストのメールが利用者に届かないようにするための既定値です。送信を試すときは [すべてのメール] に変えられますが、その間は Sandbox から送るメールも宛先に届く点に気をつけます。[1]

1 日の上限は、いつ数え直しになりますか。

1 日の区切りは、グリニッジ標準時(GMT)が基準です。単一メール、一括メール、リストメールのいずれも、この区切りで数えます(2026年10月時点)。[3][4]

メールログに、送ったはずのメールが見当たりません。

外部のメールサービスから送ったメールは、メールログに出ません。また、1 回の要求で取れるのは最大 7 日分なので、期間を分けて要求します。30 日より前の記録は取れません。[6][7]

バウンスの印が付いた取引先責任者には、もう送れませんか。

印が付いたアドレスは、更新か確認をするまで、ほかのユーザーも送れません。レコードを編集してメールアドレスを確かめるか直すと、印は消えます。[1][8]

出典

  1. Salesforce から送信するメールの到達性設定のガイドライン(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.emailadmin_deliverability.htm(2026-10-24 確認)
  2. Salesforce から送信されるメールの到達性設定を構成する(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.emailadmin_send_through_salesforce_configure_deliverability.htm(2026-10-24 確認)
  3. エディションごとのメール割り当て(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.allocations_email_general.htm(2026-10-24 確認)
  4. 一括メール送信の制限事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.limitations_email_mass.htm(2026-10-24 確認)
  5. メールログを使用した Salesforce から送信されたメールの監視(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.emailadmin_monitor_emails_sent_from_salesforce.htm(2026-10-24 確認)
  6. メールログを使用する場合の考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.emailadmin_emaillogs_considerations.htm(2026-10-24 確認)
  7. メールログの要求(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.email_logs_edit.htm(2026-10-24 確認)
  8. メールバウンス処理の有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.emailadmin_bounce_enable.htm(2026-10-24 確認)
  9. SPF レコードへの Salesforce の追加(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.emailadmin_spf_include_salesforce.htm(2026-10-24 確認)
  10. DKIM キーの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.emailadmin_create_secure_dkim.htm(2026-10-24 確認)
  11. Salesforce から送信されたメールの到達可能性のテスト(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.security_test_email_delivery.htm(2026-10-24 確認)
  12. 一般的なメール送信の障害(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.emailadmin_considerations_deliverability_hurdles.htm(2026-10-24 確認)

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