Salesforceで「ログインできない」と言われたときに確かめる順番
ユーザーから「ログインできない」と言われたとき、思いつく設定から順に触ると、原因と関係ない所まで変えてしまいます。Salesforce では、ログインの試みごとに結果が記録されます。このページでは、社内の管理者が記録で理由を見てから、パスワード、ユーザーの状態、プロファイルの制限、多要素認証、ログイン URL の順に確かめる流れを、公式の説明に沿って整理します。
この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。
1. まず [ログイン履歴] で理由を見る
最初に、[設定] の [ログイン履歴] を開きます。誰が、いつ、どこからログインしようとしたかを確かめられます。成功したログインだけでなく、失敗した試みも記録されます。[1]
画面に出るのは、2026年10月時点で過去 6 か月、最大 20,000 件です。それより多く見るときは、CSV か GZIP のファイルでダウンロードします。API を通したログインも含めるときは、[すべてのログイン] を選びます。[1]
記録には [ログイン状況] の列があり、試みごとに何が起きたかがコードで示されます。この列を見てから、次に確かめる場所を決めます。[1]
2. ログイン状況の値と、次に確かめる場所
- 状況 1102・20037ユーザー名が見つからないか、パスワードが無効です。ユーザー名の打ち間違いを確かめ、必要ならパスワードをリセットします。[1][4]
- 状況 220014パスワードのロックアウトが有効になっています。ロックの解除か、パスワードのリセットで戻します。[1][2][4]
- 状況 320018ユーザーが無効としてマークされています。ユーザーの [有効] の状態を確かめます。[1][6]
- 状況 4502指定された時刻にログインするよう示すコードです。プロファイルのログイン時間帯を確かめます。[1][8]
- 状況 5503組織ドメインからのログインが必要だと示すコードです。私のドメインのログイン URL を案内します。[1][13]
3. パスワードのリセットとロックの解除
ロックされているかは、ユーザーの詳細ページの [ログインの失敗回数] と、[ロック解除] のボタンで分かります。このボタンは、ロックアウトされているときだけ出ます。[2]
ロックの解除は、[設定] の [ユーザー] で該当の人を選び、[ロック解除] を押します。パスワードポリシーの初期値では、ロックは 15 分で解けます(2026年10月時点)。[2][3]
パスワードを忘れた場合は、[ユーザー] の一覧でその人を選び、[パスワードのリセット] を押します。手順を書いたメールが本人に届き、初回のログインで新しいパスワードへの変更が求められます。ロックされた人のパスワードをリセットすると、ロックも解けます。[4]
本人がログインページの [パスワードを忘れた場合] から進める方法もあります。ただし、セキュリティの質問に正しく答えられないと、リセットされません。[4]
4. 凍結・無効化と、プロファイルの制限
パスワードに問題がなければ、ユーザーの状態を見ます。凍結されていると、ログインできません。凍結を解くときは、ユーザー名を開いて [凍結解除] を押します。[5]
無効化されたユーザーもログインできません。無効化したユーザーは、ユーザーの一覧に無効として表示されます。退職や異動で止めた人でないかを、社内で確かめてから扱います。[6]
次に、そのユーザーのプロファイルを開きます。[ログイン IP アドレスの制限] に範囲が登録されていると、その範囲の外からのログインは拒否されます。範囲を変える前に、本人がどこから接続しているかを確かめます。[7]
[ログイン時間帯の制限] では、ログインできる曜日と時間帯が決まっています。時間帯は、初めて設定したときの組織のデフォルトのタイムゾーンが基準で、本人が別のタイムゾーンにいても変わりません。[8]
5. 多要素認証(MFA)の確認と、紛失したときの対応
ヘルプには、Salesforce が 2026 年夏に MFA の要件を適用すると書かれています(2026年10月時点)。本人が確認の手段を持っていないと、パスワードが正しくてもログインを終えられません。[9]
確認の手段を家に置いてきた場合などは、仮の確認コードを発行できます。ユーザー名を直接開き、[仮の確認コード] の [生成] を押して、有効期間を 1〜24 時間で選びます。コードは [完了] を押すと二度と表示されないため、その場で本人に渡します。発行には「ユーザーインターフェースで多要素認証の管理」の権限が要ります。[10]
手段を紛失した、盗まれたというときは、仮の確認コードに加えて、今のセッションの削除と、登録済みの手段の切断が案内されています。新しい端末が届いたら、手段を登録し直してもらい、不要になったコードは期限切れにします。[9][11]
仮の確認コードは MFA にだけ使えます。見慣れないブラウザーからのログインで求められるデバイスの有効化には使えません。[10]
6. 私のドメインのログイン URL を確かめる
Salesforce の組織には、私のドメインの URL があります。https://mycompany.my.salesforce.com のように、会社の名前が入った形です。[12]
[私のドメイン] の設定で、login.salesforce.com からのログインを止めている組織もあります。この場合、login.salesforce.com やインスタンス名の入った URL からは入れないため、組織の私のドメインのログイン URL を伝えます。Sandbox では test.salesforce.com からのログインも同じように止められます。[13]
[ログイン履歴] の [ログイン URL] の列を見ると、本人がどの URL から入ろうとしたかが分かります。[1]
質問と答え
ロックされたユーザーは、時間が経てば自分でログインできますか。
ロックアウトの有効期間が過ぎれば解けます。パスワードポリシーの初期値は 15 分です(2026年10月時点)。急ぐときは、権限を持つ管理者が [ロック解除] を押すか、パスワードをリセットします。[3][4]
MFA の手段を持っていない人に、どう対応しますか。
仮の確認コードを発行して、問題を解く間だけログインできるようにします。有効期間は最大 24 時間で、1 人につき同時に使えるのは 1 つです。手段を紛失した場合は、登録済みの手段を切断し、登録し直してもらいます。[10][9]
組織に管理者が 1 人しかおらず、その人が MFA でログインできないときは。
ヘルプでは、唯一のシステム管理者が MFA のためにロックアウトされた場合は、Salesforce のカスタマーサポートに問い合わせるよう案内されています。[9]
出典
- ログイン履歴の監視(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.users_login_history.htm(2026-10-24 確認)
- ユーザーのロック解除(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.users_unlock.htm(2026-10-24 確認)
- パスワードポリシーの設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.admin_password.htm(2026-10-24 確認)
- ユーザーのパスワードのリセット(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.resetting_and_expiring_passwords.htm(2026-10-24 確認)
- ユーザーアカウントの凍結または凍結解除(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.users_freeze.htm(2026-10-24 確認)
- ユーザーの無効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.how_to_deactivate_users.htm(2026-10-24 確認)
- プロファイルでのログイン IP アドレスの制限(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.login_ip_ranges.htm(2026-10-24 確認)
- プロファイルでのログイン時間帯の制限の表示と編集(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.login_hours.htm(2026-10-24 確認)
- ユーザー (Salesforce 組織) の MFA アクセスの問題の解決(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.mfa_access_recovery.htm(2026-10-24 確認)
- Salesforce 組織への MFA ログイン用の仮の確認コードの生成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.security_temp_id_verification_code_generate.htm(2026-10-24 確認)
- 紛失、置換、または機能していない ID 検証方法の切断 (Salesforce 組織)(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.security_disconnect_verification_methods.htm(2026-10-24 確認)
- 私のドメイン(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.domain_name_overview.htm(2026-10-24 確認)
- [私のドメイン] ログインポリシーの設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.domain_name_setting_login_policy.htm(2026-10-24 確認)