できること 無料トライアルを相談する
開発例 No.31

Salesforceで退職者のユーザーを無効化し、ライセンスを空ける

退職した人の Salesforce ユーザーが、有効のまま残っていることがあります。Salesforce ではユーザーを削除できないため、無効化して利用を止めます。このページでは、棚卸しから無効化、その後の片付けまでの進め方をまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

この内容で相談する

こんなことで困っていませんか

  • 退職した人のユーザーが、有効のまま残っている。[1][5]
  • 新しい人のユーザーを作りたいのに、空いているライセンスがない。[6][2]
  • 無効化しようとしたが、設定の都合で無効化できなかった。[1][2]
  • 退職した人が所有者のままの取引先やリードが残っている。[1][4]

なぜ起きるのか

Salesforce では、ユーザーを完全に削除できません。削除すると所有者のいないレコードが生まれ、業務の情報を失うおそれがあるためです。代わりに無効化を使います。[1]

無効化したユーザーはログインできなくなります。一方で、過去の活動やレコードはそのまま残ります。[1]

似た機能に「凍結」があります。凍結はログインを止めますが、ライセンスは空きません。ライセンスを空けるのは無効化です。[3]

ユーザーが特定の役割に設定されていると、無効化できません。たとえば、リードのデフォルトの所有者、ワークフローメールアラートの受信者、カスタム階層項目で選ばれているユーザーなどです。[1][2]

直し方の選択肢

状況に合わせて、凍結と無効化を使い分けます。その場で無効化できないときは、先に凍結してログインを止め、設定や所有者を直してから無効化する流れが公式ヘルプで案内されています。[1][2][3]

  • 凍結:ユーザーの詳細ページで [凍結] をクリックし、ログインを止めます。ライセンスは割り当てられたままです。[3]
  • 無効化:ユーザーの編集画面で [有効] チェックボックスをオフにして保存します。無効化したユーザーは、使用可能なライセンスの数に含まれなくなります。[1][2]
  • 所有者の変更:[設定] の [所有権の一括変更] で、取引先・リード・サービス契約・カスタムオブジェクトのレコードを別のユーザーに移せます。2026年10月時点のヘルプでは一度に 250 件までで、それを超えるときはデータローダーなどを使うよう案内されています。[4]

作業の流れ

  • [設定] の [ユーザー] でユーザーリストを開き、退職者で有効のまま残っている人を洗い出します。一覧を書き出したいときは、ユーザーレポートを作ります。[5]
  • [設定] の [組織情報] にある [ユーザーライセンス] 関連リストで、割り当て済みと残りのライセンス数を確かめます。[6]
  • 無効化を止める設定(デフォルトの所有者、ワークフローメールアラートの受信者など)がないか調べます。その場で無効化できない人は、先に凍結します。[1][3]
  • 所有しているレコードやダッシュボードの所有者を、引き継ぐ人に変えます。承認者になっている場合は、承認プロセスからも外すか、別の人に割り当てます。[1][2][4]
  • [有効] チェックボックスをオフにして保存し、無効化します。その後、権限セットと権限セットグループの割り当てを外します。[1][2]

気をつけること

  • 無効化すると使えるライセンスは空きますが、請求されるライセンス数は減りません。請求を変えるには、組織のライセンス数そのものを変える必要があります。[2]
  • 無効化の後、[組織情報] のライセンス情報が更新されるまで、最大 24 時間かかることがあります。[6]
  • 手動で共有されていたレコードや、チームとして共有されていたレコードには、無効化したユーザーはアクセスできなくなります。ロール階層で上位のユーザーも、それらへのアクセスを失います。[2]
  • 無効化したユーザーがダッシュボードの所有者や実行ユーザーだと、期待した結果が返りません。公式ヘルプでは、ダッシュボードの所有者を変える対処が示されています。[2]
  • プロセスビルダーのプロセスは、無効なユーザーが所有するレコードを更新できません。無効化するときは、レコードも有効なユーザーに移すよう案内されています。[2]
  • 1 つのオブジェクトで 10,000 件を超えるレコードを所有している場合は、無効化の前に所有者を移すことが勧められています。[2]

想定工数の目安

退職した人のユーザーを止め、ライセンスを空ける2〜5時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

退職した人のユーザーを削除できますか。

削除はできません。無効化して利用を止めます。無効化したユーザーはユーザーリストに「無効」として残り、所有していたレコードも残ります。[1][5]

凍結だけでライセンスは空きますか。

空きません。凍結はログインを止めるだけで、ライセンスはそのユーザーのままです。ライセンスを使えるようにするには、無効化します。[3]

無効化すると、請求されるライセンス数は減りますか。

減りません。無効化したユーザーは使用可能なライセンスに数えられなくなりますが、請求対象は別です。請求を変えるには、組織のライセンス数を変える必要があります。[2]

無効化しようとしても、できません。

リードのデフォルトの所有者やワークフローメールアラートの唯一の受信者などに設定されていると、無効化できません。先に凍結してログインを止め、設定を別の人に変えてから無効化します。[1][2]

出典

  1. ユーザーの無効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.how_to_deactivate_users.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. ユーザーの無効化の考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.users_deactivate_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. ユーザーアカウントの凍結または凍結解除(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.users_freeze.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. レコードの一括移行(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.admin_transfer.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. ユーザーの表示および管理(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.admin_users.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. [設定] での組織のユーザーライセンスの表示(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.users_licenses_view_setup.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

環境に合わせた進め方は、相談フォームから一言でどうぞ。

この内容で相談する 開発例の一覧へ戻る
まずは20時間の無料トライアルから 無料トライアルを相談する
YOUR NEXT STEP

まずは、ひとつの
「こうしたい」から。

いただいた内容を確認し、ご入力のメールアドレスにご連絡します。

送信内容は、プライバシーポリシーに沿って取り扱います。