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Salesforceで消したレコードを戻す方法と、戻せないもの

Salesforce でレコードを消してしまっても、多くの場合はごみ箱から戻せます。ただし、日数が過ぎたもの、ごみ箱を空にしたもの、消し方によってはごみ箱に入らないものもあります。このページでは、消したレコードを戻す手順と、戻せないものの見分け方を、公式の資料に沿ってまとめます(2026年10月時点)。

mtTech・2026.10.24 公開(内容は 2026年10月 時点)

この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。

ごみ箱の仕組み

削除したレコードは、まずごみ箱に入ります。ごみ箱に残るのは 15 日間で、その間は復元できます。15 日を過ぎると完全に削除される予定に入り、消える正確な時刻は保証されていません(2026年10月時点)。[1][4]

ごみ箱のレコードは、組織のストレージ使用量に含まれません。入れておける件数にも上限はありません(2026年10月時点)。[1][4]

保存期間は、サポートに依頼すると 15 日から 30 日に延ばせるとナレッジ記事で案内されています。使えるエディションかどうかを先に確かめます。[10]

Lightning Experience では、削除した直後に出るメッセージの [元に戻す] から取り消せます。間に合わなかったときは、ごみ箱から戻します。[6]

自分のごみ箱と組織のごみ箱

ごみ箱は 2 種類あります。すべてのユーザーは、自分が消したレコードを自分のごみ箱で見て、復元できます。管理者は、ほかの人が消したものも含めて、組織のごみ箱を扱えます。[2][1]

ほかのユーザーが消したレコードを見たり戻したりするには、「すべてのデータの編集」の権限が要ります。ごみ箱から完全に削除するときも同じ権限が要ります。[1]

Lightning Experience では、アプリケーションランチャーからごみ箱を開くか、ナビゲーションバーに足して使います。リストビューなので、並び替えや絞り込みで探せます。Salesforce Classic では、[私のごみ箱] と [すべてのごみ箱] を切り替えて見ます。[3][4]

画面のごみ箱には、全件をまとめて戻すボタンがありません。件数が多いときは、データローダーの [すべてをエクスポート] で消えたレコードの ID を取り出し、API の復元(undelete)でまとめて戻す方法が案内されています。[9]

消し方ごとの戻り方

  • 消し方 1ふつうの削除ごみ箱に入り、15 日以内なら戻せます。親取引先、親ケース、カスタムの参照関係などのつながりも戻ります。ただし、その間にほかのレコードへ付け替えられた参照は戻りません。[5][1]
  • 消し方 2親ごとの削除主従関係の親を消すと、子も一緒に消えます。子はごみ箱に出ず、親を戻すと子も戻ります。子だけを戻すことはできません。[7][8]
  • 消し方 3マージ取引先や取引先責任者をマージすると、残す側でないレコードはごみ箱に移ります。期間内であれば、ごみ箱から戻せます。[11][12]
  • 消し方 4一括削除[一括削除] では 1 回に 250 件まで消せ、関連リストのレコードも一緒に消えます。[レコードが永久に削除されます...] をオンにすると、ごみ箱から戻せません。[13][14]

ごみ箱から消えた後と、上書きした値

ごみ箱から完全に削除したレコードは、ごみ箱からは戻せません。子を消した後に親を消した場合も、子は完全に削除された扱いになります。親より先に子を戻しておけば、この形は避けられます。[4][7][8]

完全に削除された後も、しばらくはデータローダーの [すべてをエクスポート] で IsDeleted が True のレコードとして見えることがあります。復元はできませんが、書き出した内容から作り直せます。作り直したレコードには新しい ID が付くため、子のレコードの親の ID を書き換えてから取り込みます。[8][7]

ほかに使えるのは、[データのエクスポート] で定期的に書き出したファイルや、本番のデータを写した Full Sandbox です。エクスポートの zip ファイルは、通知のメールから 48 時間で消えます(週末を除く)。アドオンのライセンスで使える Salesforce バックアップでは、バックアップからレコードを復元できます。[8][17][18]

削除ではなく値を上書きしてしまった場合、ごみ箱は使えません。項目履歴管理で追っている項目なら、[履歴] 関連リストで前後の値を確かめて、手で戻します。追跡は有効にした時点から始まり、それより前の変更は残りません。[15]

項目監査履歴を使っていない場合、項目履歴の保存期間は、画面で 18 か月、API で 24 か月です(2026年10月時点)。255 文字を超えるロングテキスト項目は、変わったことだけが残り、前後の値は残りません。[15][16]

削除の権限を見直す

レコードを消せるかどうかは、オブジェクトの「削除」の権限で決まります。「すべてのレコードの編集」があると、共有の設定にかかわらず、そのオブジェクトのすべてのレコードを消せます。[19]

一括削除や、組織のごみ箱を空にする操作には「すべてのデータの編集」が要ります。この権限を持つ人を絞ると、広い範囲の削除ができる人も絞れます。[13][1]

組織のごみ箱を空にした処理の状況は、[設定変更履歴の参照] で確かめられます。消えた原因を調べるときは、連携しているアプリケーションやインテグレーションの動きも見るよう案内されています。[1][8]

質問と答え

消したレコードは、何日以内なら戻せますか。

ごみ箱に残るのは 15 日間で、その間は復元できます(2026年10月時点)。ごみ箱を空にした場合は、15 日以内でも戻せません。[1][4]

ほかの人が消したレコードを、自分で戻せますか。

「すべてのデータの編集」の権限があれば、組織のごみ箱から戻せます。権限がない場合は、消した本人が自分のごみ箱から戻すか、管理者に頼みます。[1][2]

マージで消えた取引先責任者は戻せますか。

残す側でない取引先責任者はごみ箱に移るので、期間内なら復元できます。15 日を過ぎたものや、ごみ箱を空にした後のものは戻せません。[12][4]

ごみ箱に子のレコードが見当たりません。

主従関係の親を消すと、子はごみ箱に出ません。親を戻すと、子も一緒に戻ります。[7][8]

出典

  1. Lightning Experience でのごみ箱の管理(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.recycle_bin_manage.htm(2026-10-24 確認)
  2. ごみ箱(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.recycle_bin.htm(2026-10-24 確認)
  3. Lightning Experience でのごみ箱の表示と復元(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.recycle_bin_use.htm(2026-10-24 確認)
  4. Salesforce Classic のごみ箱内の項目の表示、復元、管理(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.home_delete.htm(2026-10-24 確認)
  5. ごみ箱からのレコードの復元に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.recycle_bin_considerations.htm(2026-10-24 確認)
  6. Lightning Experience でレコードの削除を取り消す(ナレッジ記事 000380444)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=1&id=000380444(2026-10-24 確認)
  7. 削除したレコードをごみ箱から復元できない(ナレッジ記事 000386040)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=1&id=000386040(2026-10-24 確認)
  8. Salesforce のレコードとデータを回復する(ナレッジ記事 000384460)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=1&id=000384460(2026-10-24 確認)
  9. ごみ箱にある複数のレコードを復元する方法(ナレッジ記事 000384757)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=1&id=000384757(2026-10-24 確認)
  10. 「Extended Recycle Bin Retention (ごみ箱保存期間の延長)」を有効にする(ナレッジ記事 000387160)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=1&id=000387160(2026-10-24 確認)
  11. 重複する取引先のマージに関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.account_merge_considerations.htm(2026-10-24 確認)
  12. 重複する取引先責任者のマージに関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sales.contacts_considerations_for_merging_duplicates.htm(2026-10-24 確認)
  13. 複数のレコードおよびレポートの削除(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.admin_massdelete.htm(2026-10-24 確認)
  14. 一括削除の利用に関するメモ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.admin_massdelete_notes.htm(2026-10-24 確認)
  15. 項目履歴管理の概要(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.tracking_field_history.htm(2026-10-24 確認)
  16. データローダを使用した項目履歴管理データのエクスポート(ナレッジ記事 000383373)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=1&id=000383373(2026-10-24 確認)
  17. Salesforce からバックアップデータをエクスポートする(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.admin_exportdata.htm(2026-10-24 確認)
  18. Salesforce バックアップを使用したデータの保護(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.backup_restore.htm(2026-10-24 確認)
  19. オブジェクトの権限(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.users_profiles_object_perms.htm(2026-10-24 確認)

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