できること 無料トライアルを相談する
開発例 No.33

Salesforceの項目履歴管理で、金額などの変更履歴を残す

大事な項目の値が変わっていても、いつ誰が変えたのか分からないことがあります。Salesforce には、項目の変更を記録する項目履歴管理があります。このページでは、追跡する項目の選び方から、履歴を画面で見られるようにするまでの進め方をまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

この内容で相談する

こんなことで困っていませんか

  • 金額などの値が変わっているのに、いつ誰が変えたのか分からない[1]
  • 変更前の値が何だったのか、あとから確かめる手段がない[1]
  • 項目履歴管理を有効にしたのに、レコードの画面に履歴が出てこない[3]
  • どの項目を追跡しているのか、一覧で把握できていない[2]

なぜ起きるのか

項目の変更履歴は、項目ごとに追跡を有効にしたときだけ記録されます。記録は、有効にした日時から始まります。それより前の変更は残りません。[1][2]

履歴を画面で見るには、ページレイアウトに [履歴] 関連リストを置く必要があります。あわせて、見る人のプロファイルに、オブジェクトと追跡する項目の参照権限が要ります。[2][3]

フローや Apex トリガーによる変更は、操作したユーザーにその項目の編集権限がない場合、記録されません。システムコンテキストで起きた変更も同じです。[1]

255 文字を超えるロングテキスト項目は、編集されたことだけが残ります。変更前後の値は保存されません。[1]

直し方の選択肢

残したい期間と項目の数に合わせて、方法を選びます。[1][5]

  • 項目履歴管理を使う:オブジェクトごとに、標準項目とカスタム項目を合わせて最大 20 項目まで追跡できます。変更の日付・時刻・内容・変更者が [履歴] 関連リストに残ります[1][2]
  • 書き出して手元に残す:2026年10月時点のヘルプでは、Salesforce 上で見られるのは最大 18 か月、API では最大 24 か月です。それより長く残したい場合は、データローダーなどで定期的に取り出して保管します[1][6]
  • 項目監査履歴を使う:Salesforce Shield か Field Audit Trail のライセンスを購入した組織で使えます。オブジェクトあたり最大 200 項目を、削除するまで保持できます。参照は API からになります[5]

作業の流れ

  • 追跡する項目を決める:オブジェクトごとに上限 20 項目の中で、変更を追いたい項目を選びます。数式・積み上げ集計・自動採番の項目は対象外です[2]
  • 追跡を有効にする:[設定] の [クイック検索] で [項目履歴管理] を開き、オブジェクトの [表示] をクリックして履歴を有効にします[2]
  • 追跡のしかたを選ぶ:前後の値を残す項目は [古い値と新しい値を追跡] で、複数選択リストや長いテキストは [変更のみを追跡] で選び、保存します[2]
  • 画面に履歴を出す:[オブジェクトマネージャー] の [ページレイアウト] で、履歴の関連リストを [関連リスト] セクションに置きます[3]
  • 権限を確かめる:[プロファイル] で、オブジェクトと追跡する項目に少なくとも「参照」の権限があるかを見ます[3]
  • テスト用のレコードで値を変え、[履歴] 関連リストに日付・変更者・前後の値が出るかを確かめます[1][3]

気をつけること

  • 取引先の上限 20 項目には、法人取引先と個人取引先の両方の項目が含まれます[2]
  • Apex がオブジェクトの項目を参照している場合、そのオブジェクトの項目履歴管理は無効にできません[2][4]
  • カスタムオブジェクトの追跡を無効にすると、その履歴のレポートは作れなくなります。標準オブジェクトなら、無効にした日時までの履歴をレポートできます[4]
  • 履歴の時刻は秒単位です。同じ秒に同じ項目が更新されると、表示される順番が実際の順番と違う場合があります[1]
  • Apex トリガーが入力値を書き換えると、保存される値は 1 つでも、履歴には 2 件残る場合があります[1]

想定工数の目安

大事な項目の、変更の履歴を残す1〜3時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

有効にする前の変更も、あとから見られますか。

見られません。履歴は、項目の追跡を有効にした日時から記録されます。それより前の変更は [履歴] 関連リストに残りません。[1][2]

履歴はどのくらいの期間残りますか。

2026年10月時点のヘルプでは、項目監査履歴を使っていない場合、Salesforce 上では最大 18 か月、API では最大 24 か月です。18〜24 か月たった履歴は、データローダーや queryAll() API で取り出せます。それより長く残すには、書き出して保管するか、項目監査履歴を検討します。[1][5]

20 項目より多く追跡したいときは、どうしますか。

項目監査履歴を使うと、オブジェクトあたり最大 200 項目を追跡できます。Salesforce Shield か Field Audit Trail のライセンスを購入した Enterprise・Performance・Unlimited の各 Edition が対象です。有効化は Salesforce の担当者への問い合わせになります。[5]

履歴を有効にしたのに、ユーザーの画面に出てきません。

ページレイアウトに履歴の関連リストがあるか、そのレイアウトがユーザーのプロファイルに割り当てられているかを確かめます。オブジェクトと追跡する項目に「参照」の権限があるかも見ます。[3]

出典

  1. 項目履歴管理の概要(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.tracking_field_history.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. オブジェクト項目履歴の追跡(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.tracking_field_history_for_standard_objects.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. プロファイルの履歴オブジェクトへのアクセスの有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.enable_history_access_for_profiles.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. 項目履歴管理の無効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.tracking_field_history_disabling.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. 項目監査履歴(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.field_audit_trail.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. 項目履歴管理保持コントロール(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.shr_field_history_tracking_retention.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

環境に合わせた進め方は、相談フォームから一言でどうぞ。

この内容で相談する 開発例の一覧へ戻る
まずは20時間の無料トライアルから 無料トライアルを相談する
YOUR NEXT STEP

まずは、ひとつの
「こうしたい」から。

いただいた内容を確認し、ご入力のメールアドレスにご連絡します。

送信内容は、プライバシーポリシーに沿って取り扱います。