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Salesforceで使われていない項目を整理する進め方

Salesforce を長く使うと、誰も入力しない項目が少しずつ増えます。このページでは、使われていない項目の見つけ方、削除の前に確かめること、すぐ消さずに隠す方法、削除した項目の扱いを、順番に整理します。

mtTech・2026.10.25 公開(内容は 2026年10月 時点)

この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。

項目が増えると起きること

使われていない項目が画面に並ぶと、入力する人は、どこに何を入れるか迷います。Trailhead では、不要な項目や選択肢が減ると、正しいデータが入りやすくなると説明されています。[11]

項目の数にも上限があります。1 つのオブジェクトに作れるカスタム項目の数は、エディションで決まります。使っていない項目を片付けると、新しい項目を足す余地ができます。[5][11]

空の項目や使われていない項目は、AI の機能が判断を誤る原因にもなると案内されています。[11]

使われていない項目の見つけ方

最初に、何を「使われていない」と呼ぶかを決めます。Trailhead では、一度も値が入っていない項目(Unused)と、以前は使われていたが一定期間使われていない項目(Abandoned)を分けています。期間の例は、過去 12〜36 か月です。[11]

値が入っているかどうかは、レポートで確かめられます。対象のオブジェクトのレポートタイプでレポートを作り、検索条件で「次の文字列と一致しない」「<空白>」を指定すると、値が入っているレコードだけが残ります。件数が 0 なら、一度も使われていない候補です。[8][7]

作って間もない項目は、まだ使われていないだけのことがあります。Trailhead では、作成から 6 か月ほど過ぎ、レポート・連携・自動化から参照されていない項目を優先して見直す例が挙げられています。[11]

管理パッケージが作った項目は、自分で作った項目と分けて扱います。アプリ自体を使っていないなら、パッケージごとアンインストールすることになる場合があるためです。[11]

削除の前に確かめること

項目の詳細ページで [使用場所] を押すと、その項目を参照している数式、Apex クラス、レイアウト、レポートなどが一覧で出ます。[4]

ただし、この一覧には漏れがあります。2026年10月時点のヘルプでは、次のような制約が書かれています。[4]

  • 自分がアクセスできるレポートしか出ません。非公開フォルダーのレポートは、作った人以外には見えません。[4]
  • 結合レポートは一覧に出ません。[4]
  • 一覧は先頭から 2,000 件までです。[4]

[使用場所] に挙がるのは、数式やレイアウトなど Salesforce の中の設定です。外部システムとの連携が値を読み書きしていないかは、連携の担当者に別に確かめます。[4][11]

他の項目、項目自動更新、Apex から参照されている項目は、参照を外すまで削除できません。積み上げ集計の更新などのバックグラウンドジョブで更新中の項目も、ジョブが終わるまで削除できません。[1]

削除すると、その項目の履歴データも消え、変更は追跡されなくなります。値を残したいときは、データのエクスポートやデータローダーで、事前に CSV に書き出します。データのエクスポートでは、数式項目と積み上げ集計項目は書き出されない点に注意します。[1][9][10]

すぐ消さずに非表示にする方法

  • 方法 1ページレイアウトから外すレコードの画面から項目を消します。項目と値は残ります。[11][6]
  • 方法 2項目レベルセキュリティを外すプロファイルや権限セットで参照を外すと、レポートやリストビュー、API からも見えなくなります。レイアウトと項目レベルセキュリティでは、制限が厳しい方が効きます。[6]
  • 方法 3廃止予定にする項目を廃止予定(Deprecated)として扱い、関係者に知らせます。連携や自動化が値を書き込んでいれば、止めるように直します。[11]
  • 方法 4削除するここまでの 3 つで様子を見て、問い合わせが無いことを確かめてから削除します。[11]

削除した項目の扱い

削除した項目とデータは、2026年10月時点で削除から 15 日間、または完全に消去するまで残り、その間は復元できます。Lightning Experience では、オブジェクトマネージャーの [項目とリレーション] で [削除済みの項目] を開き、[復元] か [消去] を選びます。[1][3]

復元しても、自動では戻らない属性があり、手で設定し直します。数式項目は無効の状態で戻るため、編集して保存するまで値が更新されません。[3][2]

削除済みの項目は、物理削除が終わるまでカスタム項目の上限の数に含まれます。上限に近いときは [消去] で完全に削除します。Performance Edition と Unlimited Edition では、[消去] で物理削除をその場で始められます。[2]

定期的な見直し

整理は一度で終わりません。Trailhead では、廃止予定にしてユーザーの権限から外し、意見を待つ期間を置いてから削除する流れが勧められています。[11]

見直すときは、管理者の画面だけで判断しないようにします。実際に入力する人の権限で画面を見ると、その人にとって不要な項目が分かります。[11]

期間を決めて、値が入らなくなった項目をレポートで洗い出し、使用場所の確認、書き出し、非表示、削除の順で進めます。[11][7][4]

質問と答え

削除した項目は戻せますか。

2026年10月時点で、削除から 15 日以内で、まだ消去していなければ、データごと復元できます。数式項目は無効の状態で戻るので、編集して保存し直します。[1][2]

[使用場所] に何も出なければ、削除してよいですか。

それだけでは判断できません。見る権限の無いレポート、結合レポート、外部の連携は一覧に出ません。連携の担当者にも確かめ、値を書き出してから削除します。[4][11][9]

項目を削除すれば、項目の上限に空きができますか。

削除しただけでは、物理削除が終わるまで上限の数に含まれます。空きが要るときは、削除済みの項目から [消去] を選びます。[2][3]

削除せずに隠すだけでもよいですか。

まず隠して様子を見るのが Trailhead の勧める順番です。ページレイアウトと項目レベルセキュリティで見えなくし、問い合わせが無いことを確かめてから削除します。[11][6]

出典

  1. カスタム項目の削除(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.deleting_fields.htm(2026-10-24 確認)
  2. 削除されたカスタム項目の管理(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.fields_managing_deleted_fields.htm(2026-10-24 確認)
  3. Lightning Experience での削除済み項目の管理(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.fields_manage_deleted_fields_lex.htm(2026-10-24 確認)
  4. 項目の使用場所の検索(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.fields_references.htm(2026-10-24 確認)
  5. オブジェクトごとに許可されるカスタム項目(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.custom_field_allocations.htm(2026-10-24 確認)
  6. 項目権限(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.users_profiles_field_perms.htm(2026-10-24 確認)
  7. 検索条件の演算子リファレンス(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.filter_operators.htm(2026-10-24 確認)
  8. Lightning Experience でのレポートの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_build_lex.htm(2026-10-24 確認)
  9. Salesforce からバックアップデータをエクスポートする(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.admin_exportdata.htm(2026-10-24 確認)
  10. データのエクスポート(データローダーガイド、Salesforce Developers)developer.salesforce.com/docs/atlas.ja-jp.dataLoader.meta/dataLoader/exporting_data.htm(2026-10-24 確認)
  11. Clean Up Unused Fields and Field Configuration(Trailhead)trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/data-cleanup-fundamentals/clean-up-unused-fields-and-field-configuration(2026-10-24 確認)

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