Salesforceのレコード画面を使いやすく整える方法
Salesforce のレコード画面は、項目やリストが増えるほど、目的の情報を探しにくくなります。画面を整える道具は、ページレイアウトと Lightning レコードページの 2 つです。このページでは、それぞれの役割、動的フォームと表示ルール、割り当ての考え方、パスと関連リストの整え方、変更の前後で確かめることを順に説明します。
この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。
ページレイアウトと Lightning レコードページの役割
- 道具 1ページレイアウト項目の並び、ボタン、関連リストを決める設定です。利用者のプロファイルと、レコードタイプの組み合わせごとに割り当てます。[7][1]
- 道具 2Lightning レコードページLightning アプリケーションビルダーで作る画面の枠組みです。コンポーネントの追加、削除、並び替えができます。[2][14]
- 道具 3レコード詳細コンポーネントページレイアウトの項目を 1 つの塊として表示します。中の項目の並びは、ページレイアウトの編集画面でしか変えられません。[1]
- 道具 4動的フォーム項目とセクションを、Lightning アプリケーションビルダーの個別のコンポーネントにします。ページレイアウトを開かずに配置を変えられます。[1][3]
動的フォームで項目を出し分ける
動的フォームを使うと、項目やセクションに表示ルールを付けて、必要な人に必要な項目だけを見せられます。既存のページは、[レコード詳細] コンポーネントを選んで [今すぐアップグレード] を押すと、移行ウィザードで切り替えられます。[3][15]
動的フォームのページでは、レコードの作成・編集・コピーの画面に出る項目も、ページレイアウトではなくページ上の項目から取られます。表示の画面だけを直したつもりでも、入力の画面が変わる点に気をつけます。[3][4]
表示ルールの効き方は、項目と項目セクションで違います。項目のルールは編集中の入力に合わせて切り替わりますが、項目セクションのルールは保存の後に評価されます。[4][5]
表示ルールで隠しても、項目のデータへのアクセス権は残ります。隠した項目もレポートやリストビューには出るため、見せたくない情報は項目レベルセキュリティで制御します。[4][13]
このほか、隠れている項目は、必須に設定していても空のまま保存できます。同じページに [レコード詳細] コンポーネントと項目セクションを並べないよう案内されています。動的フォームに対応しないオブジェクトもあり、コンポーネントパネルに [項目] タブが出なければ対象外です。[5][4][3]
コンポーネントの表示条件と割り当て
項目以外のコンポーネントにも、表示条件を付けられます。レコードの項目の値、ユーザー、権限、デバイスなどを条件にでき、条件を満たすまでコンポーネントは隠れます。タブコンポーネントの中の個々のタブにも設定できます。[5]
条件に使う項目は、関連する項目をたどって指定できます。2026年10月時点で、たどれる項目は 5 個までです。同じ領域のコンポーネントがすべて隠れると、その領域は空になります。[5]
作ったページは、有効化して利用者に届けます。割り当て方は次の 4 つです。[6]
- 組織のデフォルトにする[6]
- 特定の Lightning アプリケーションのデフォルトにする[6]
- Lightning アプリケーション、レコードタイプ、プロファイルの組み合わせに割り当てる[6]
- デスクトップや電話などのフォーム要素に割り当てる[6]
ページレイアウトの割り当てとは別の設定なので、レコード詳細コンポーネントを使う間は、ページとレイアウトの 2 つの割り当てをそろえて管理します。動的フォームに移ると、Lightning ページの割り当てだけで済みます。表示ルールで出し分ければ、ページレイアウトやレコードタイプの数を減らせるとも案内されています。[3][7]
パスで入力の手順を示す
パスは、選択リストの値に沿って業務の段階を示す機能です。商談のフェーズやリードの状況などの段階ごとに、重要な項目と、入力のコツを書いた「成功へのガイダンス」を出せます。[8][9]
設定は [設定] の [パスの設定] から行います。2026年10月時点で、重要な項目は段階ごとに 5 個まで、ガイダンスは 1,000 文字までです。オブジェクト、選択リスト、レコードタイプの組み合わせごとに 1 つ作り、最後にレコードページへパスを置きます。[9][8]
段階ごとに必須の項目を変える設定は、ページレイアウトではできません。段階の値を条件にした入力規則で補います。また、動的フォームのページにパスを置くと、パスではページレイアウト側の必須の設定が優先されます。[10]
パスが表示されるのは、利用者がそのレコード、レコードタイプ、パスで使う全項目を参照できる場合です。[10]
関連リストを整理する
関連リストの追加と削除は、ページレイアウトでも Lightning レコードページでもできます。列やボタンまで画面ごとに変えたいときは、動的関連リストを使います。[1][11]
動的関連リストでは、表示する列と並び順、件数、絞り込みの条件を Lightning アプリケーションビルダーで決めます。同じオブジェクトに条件の違うリストを 2 つ以上置き、関係の深いレコードだけを見せることもできます。既存の関連リストは [今すぐアップグレード] で切り替えます。[11]
関連リストが多いと、画面の読み込みが遅くなります。影響の大きいリストは下のほうや既定以外のタブに移し、最初の読み込みで読まないようにするよう案内されています。[12]
変更の前後で確かめること
変更の前に、どの利用者にどの画面が割り当てられているかを確かめます。ページレイアウトはプロファイルとレコードタイプの組み合わせで、Lightning レコードページは有効化の設定で決まります。[7][6]
[編集ページ] を初めて開くと、標準のレコードページの複製が作られます。有効化した後のページは、[保存] を押した時点で利用者に反映されます。保存のたびに利用者の画面が変わる前提で進めます。[14][6]
質問と答え
ページレイアウトはもう使わなくてよいですか。
動的フォームに移ると、項目の配置は Lightning アプリケーションビルダーで管理できます。ただし、動的フォームに対応しないオブジェクトでは、ページレイアウトの情報が使われます。リストビューでのインライン編集にもページレイアウトの割り当てが要るなど、残る役割があります。[3][1]
表示ルールで隠せば、その項目は見られなくなりますか。
見られなくなるわけではありません。表示ルールは画面を見やすくするためのもので、隠した項目もレポートやリストビューには出ます。見せたくない項目は、項目レベルセキュリティで制御します。[4][13]
レコードタイプごとに別のレコードページを出せますか。
出せます。Lightning レコードページの有効化で、アプリケーション、レコードタイプ、プロファイルの組み合わせを選んで割り当てます。レコードタイプでの割り当ては、レコードページだけで使えます。[6]
出典
- Lightning アプリケーションビルダーまたはページレイアウトエディターを使用するタイミングの決定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_pages_or_page_layouts_when_to_choose.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- Lightning アプリケーションビルダー(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- 動的フォームでレコードの詳細を分割(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.dynamic_forms_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- 動的フォームのヒントと考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.dynamic_forms_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- Lightning ページの表示ルール(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_components_visibility.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- Lightning レコードまたはホームページの有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages_activate.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- プロファイルまたはレコードタイプへのページレイアウトの割り当て(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.layouts_assigning.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- パスによるユーザーのガイド(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.path_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- パスの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.path_create.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- パスの作成に関する考慮事項とガイドライン(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.path_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- Lightning アプリケーションビルダーでの動的関連リストの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_create_dynamic_related_list.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- Lightning ページのパフォーマンス(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_performance.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- ページレイアウトおよび項目レベルセキュリティの設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.managing_page_layouts_and_field-level_security.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- Lightning レコードページまたはホームページの作成および設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)
- 動的フォームへのレコードページの移行(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.dynamic_forms_migrate.htm&language=ja&type=5(2026-10-24 確認)