Salesforceで関連する情報を1画面に集める専用部品の作り方
取引先の様子を確かめるのに、商談、ケース、親会社のページを行き来していませんか。Salesforce のレコードページは、Lightning アプリケーションビルダーで部品を並べて作ります。このページでは、まず標準の部品でまとめられるかを確かめ、足りない分を Lightning Web コンポーネント(LWC)で作る進め方を整理します。
このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。
この内容で相談するこんなことで困っていませんか
- 表示中のレコードrecordIdでIDを受け取る
- データの取得Lightning Data Service優先
- 権限に沿った表示項目の権限や共有に従う
- LWCの部品関連情報をまとめて表示
- レコードページに配置表示ルールで出し分け
本文の説明を図にしたものです。実際の構成は、組織の設定によって変わります。
なぜ起きるのか
Lightning レコードページは、Lightning アプリケーションビルダーで部品(コンポーネント)を並べて作ります。初めて [編集ページ] を選ぶと標準レコードページのコピーが作られ、それを編集します。[1][12]
標準の [関連リスト – 1 つ] は、1 つの関連リストを出す部品です。[基本リスト] では最初の 4 項目、[拡張リスト] では最大 10 項目までを表示します。[2]
[動的関連リスト – 1 つ] を使うと、表示する項目や並び順、絞り込みをアプリケーションビルダーで決められます。ただし結果は 2,000 レコードで切り捨てられ、使えるのはレコードページだけです。[2][3]
LWC は、作っただけではアプリケーションビルダーに出てきません。設定ファイル(js-meta.xml)で、置けるページの種類や対象のオブジェクトを指定する必要があります。[4][5]
直し方の選択肢
開発者ガイドでは、データの扱い方に順序が示されています。標準の部品(ベースコンポーネント)、Lightning Data Service のワイヤーアダプター、それでも足りないときに Apex、という順です。[7]
- 方法 1標準の部品を組み合わせる[関連リスト – 1 つ]、[動的関連リスト – 1 つ]、[関連レコード]、[タブ] を並べます。コードを書かずに組み立てられます。[2][3]
- 方法 2LWC とベースコンポーネントlightning-record-view-form を使うと、指定した項目をラベル付きの参照専用で表示できます。[17][7]
- 方法 3LWC と GraphQL ワイヤーアダプター親子関係のあるレコードや、複数のオブジェクトのデータを Apex なしで取得できます。[7]
- 方法 4LWC と Apex条件で絞った一覧の読み込みや、複数のレコードを 1 つのトランザクションで扱う処理には Apex を使います。[7]
作業の流れ
- Sandbox で、[設定] の [クイック検索] に「アプリケーションビルダー」と入力し、[Lightning アプリケーションビルダー] を開きます。標準の部品で足りる分は、ここで並べます。[12][16]
- LWC を作り、JavaScript で @api recordId を宣言します。レコードページに置くと、表示中のレコードの ID が入ります。[6]
- データの取得は Lightning Data Service を優先します。Apex を使う場合は、クラスごとに共有の扱い(with sharing など)を宣言します。[7][8][9]
- js-meta.xml で isExposed を true にし、target に lightning__RecordPage を指定します。対象のオブジェクトもここで絞れます。[5]
- Apex を含む場合はテストクラスを書き、コードの 75% 以上をカバーしてテストが通ることを確かめます。そのうえで、送信変更セットで本番組織へ送ります。[10][16]
- 本番で部品をページに置いて保存し、[有効化] を押します。組織のデフォルト、アプリケーション、レコードタイプとプロファイルの組み合わせから割り当て方を選びます。[12][13]
気をつけること
- 部品を増やすと、ページの読み込みが遅くなることがあります。アプリケーションビルダーの [分析] で性能を確かめ、使う頻度の低い部品はデフォルト以外のタブやアコーディオンに移す方法が案内されています。[11]
- 電話で表示するページは、表示する部品を 8 個までにすることが勧められています。[11]
- Lightning Data Service が使う UI API は、オブジェクトの権限、項目レベルセキュリティ、共有設定に沿って表示します。2026年10月時点の開発者ガイドでは、API バージョン 67.0 以降の Apex は既定でユーザーモードで動くと説明されています。[8][9]
- Apex で取ったデータは、Lightning Data Service のキャッシュと共有されません。同じ画面で両方を使うと、表示が食い違うことがあります。[7]
- タブやアコーディオンのように、ほかの部品を入れる器として作ったカスタムコンポーネントは、アプリケーションビルダーではサポートされていません。[4]
- 表示ルールを使うと、条件に合うときだけ部品を表示できます。カスタムコンポーネントにも、追加の作業なしで同じように使えます。[15][14]
想定工数の目安
1画面で、関連する情報をまとめて見る10〜24時間
想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。
質問と答え
コードを書かずに、標準の部品だけでまとめられませんか。
[関連リスト – 1 つ]、[動的関連リスト – 1 つ]、[関連レコード]、[タブ] を組み合わせると、コードなしで関連情報を 1 画面に並べられます。表示の形やデータの集め方が足りないときに、LWC を検討します。[2][3]
作った部品を、特定の担当者のページだけに出せますか。
表示ルールで、条件に合うときだけ表示できます。ページそのものも、アプリケーション、レコードタイプ、プロファイルの組み合わせに割り当てて有効化できます。[15][13]
出典
- Lightning アプリケーションビルダー(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Lightning ページの標準コンポーネント(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_components.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Lightning アプリケーションビルダーでの動的関連リストの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_create_dynamic_related_list.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Lightning ページのカスタムコンポーネント(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_components_custom.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Configure a Component for Lightning App Builder(Lightning Web Components Developer Guide)developer.salesforce.com/docs/platform/lwc/guide/use-config-for-app-builder.html(2026-10-23 確認)
- Component Record Context(Lightning Web Components Developer Guide)developer.salesforce.com/docs/platform/lwc/guide/use-record-context.html(2026-10-23 確認)
- Data Guidelines(Lightning Web Components Developer Guide)developer.salesforce.com/docs/platform/lwc/guide/data-guidelines.html(2026-10-23 確認)
- Lightning Data Service(Lightning Web Components Developer Guide)developer.salesforce.com/docs/platform/lwc/guide/data-ui-api.html(2026-10-23 確認)
- Secure Apex Classes(Lightning Web Components Developer Guide)developer.salesforce.com/docs/platform/lwc/guide/apex-security.html(2026-10-23 確認)
- Testing and Code Coverage(Apex Developer Guide)developer.salesforce.com/docs/atlas.en-us.apexcode.meta/apexcode/apex_code_coverage_intro.htm(2026-10-23 確認)
- Lightning ページのパフォーマンス(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_performance.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Lightning レコードページまたはホームページの作成および設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Lightning レコードまたはホームページの有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages_activate.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Lightning アプリケーションビルダーを使用した Lightning ページのタブの追加とカスタマイズ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages_add_tabs.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Lightning ページの表示ルール(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_components_visibility.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- 変更セット(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.changesets.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- lightning-record-view-form(Lightning Component Reference)developer.salesforce.com/docs/platform/lightning-component-reference/guide/lightning-record-view-form.html(2026-10-23 確認)