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Salesforceに項目を足すときに決めておくこと

Salesforce では、標準項目に合わないデータを持つために、カスタム項目を足せます。ただ、データ型や必須の扱い、見せる相手を決めずに作ると、後から直すときに手間がかかります。このページでは、項目を足す前に決めておくことを、公式の資料に沿って整理します。

mtTech・2026.10.24 公開(内容は 2026年10月 時点)

この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。

作る前に決めること

カスタム項目を作る最初の手順は、データ型を選ぶことです。作成の画面では、続けて表示ラベルと必須かどうか、どのプロファイルや権限セットに見せるか、どのページレイアウトに載せるかを決めていきます。[1][9]

名前は、ほかの項目と紛れないものにします。公式の学習コンテンツでは、わかりやすい一意の名前を付け、目的が伝わるように説明とヘルプテキストを添えるよう勧めています。[13]

[説明] は管理者向けのメモで、レコードの画面には出ません。利用者に見せたい補足は [ヘルプテキスト] に書きます。ヘルプテキストは、項目レベルのヘルプとして画面に表示されます。[14]

データ型の選び方

  • 型 1テキスト文字、数字、記号を自由に入れられます。最大 255 文字までです。長い文章には、最大 131,072 文字のロングテキストエリアを使います。[1]
  • 型 2選択リスト決めておいた値から 1 つを選ばせます。複数を選ばせるときは選択リスト(複数選択)を使い、値はセミコロンで区切って保存されます。[1]
  • 型 3数値入れた値は数として扱われ、0 で始まる値でも最初の 0 は消えます。小数点以下の桁数を決めておくと、その桁で丸められます。[1][14]
  • 型 4日付・日付/時間カレンダーから選べます。時刻まで持つときは日付/時間にします。レポートでは、日付で対象を絞れます。[1]
  • 型 5参照関係別のレコードと結び付けます。親のレコードには関連リストが出て、結び付いたレコードを一覧できます。[1]
  • 型 6数式ほかの項目や値から自動で計算します。参照のみの項目で、後からほかのデータ型との間で変換はできません。[1][2]

作った後にデータ型を変えるとき

データ型は、項目の編集画面の [データ型の変更] から変えられます。ただし公式の考慮事項では、データの損失を避けるため、データの入っていない項目だけを変換するよう案内されています。[3][2]

データが失われるおそれがある変換には、次のようなものがあります。[2]

  • ほかの型から、数値・通貨・パーセント・チェックボックスへの変更[2]
  • テキストから選択リストへの変更[2]
  • 選択リスト(複数選択)からの変更と、選択リスト(複数選択)への変更[2]
  • ロングテキストエリアからテキストなどへの変更(先頭の 255 文字に切り詰められます)[2]

Visualforce ページ、Apex、フローなどで参照されている項目は、データ型を変えられません。データが失われると、その項目に基づくリストビューは削除されます。変換はバックグラウンドで進み、24 時間以上かかることもあります。[2]

項目名にも同じ制約があり、Apex から参照されている項目は [項目名] を変えられません。型と名前は、作る前に決めておくほうが後の手戻りが少なくなります。[12][2]

必須にする 3 つの方法

入力を必須にする方法は 3 つあり、効く範囲が違います。[4][6][15]

  • 項目の設定:作成時に [必須項目] をオンにします。API や Web-to-リードなどからの保存でも値が要り、すべてのレコードタイプで必須になります。ページレイアウトから外せず、標準項目には使えません。[4][5]
  • ページレイアウト:レイアウト上の項目をダブルクリックして必須にします。公式には、項目の設定で必須にするほうが、ページレイアウトの表示の範囲を超えて効くと説明されています。[15][4]
  • 入力規則:1 つ以上の項目の値を数式や条件で確かめ、合わなければエラーを出して保存を止めます。参照する項目がページレイアウトや API コールに含まれなくても適用されます。[6]

項目を必須にする前からあるレコードは、空のままでも残ります。そのレコードを次に更新するときに、値の入力を求められます。また、インポートのファイルに必須項目が無いと、インポートは失敗します。簡易作成では、必須項目も入力規則も適用されません。[5][6]

項目レベルセキュリティとページレイアウトでの見せ方

項目レベルセキュリティ(項目権限)は、ユーザーがその項目を参照・編集できるかを決める設定です。詳細ページや編集ページだけでなく、リストビュー、レポート、Salesforce API などにも効きます。[7]

ページレイアウトは、詳細ページと編集ページの項目を並べる設定です。両方が決まっているときは、制限が厳しいほうが効きます。レイアウトで必須でも、項目レベルセキュリティで参照のみなら、その項目は参照のみになります。[7][8]

公式の案内では、アクセスの制限には項目レベルセキュリティを使い、ページレイアウトはページの整理に使うとしています。こうすると、維持するページレイアウトの数を減らせます。項目の作成画面でも、プロファイルや権限セットごとのアクセス権と、載せるページレイアウトを選べます。[8][9]

なお、項目の設定で必須にした項目は、項目レベルセキュリティに関係なく編集ページに表示されます。[5]

API 参照名と項目数の上限

表示ラベルを入れると、[項目名] が自動で入ります。API や差し込み項目から項目を指すときは、この名前を使います。カスタム項目の名前の末尾には「__c」が付き、一覧でカスタム項目だと見分けられます。[9][13]

同じオブジェクトの中では、項目名と表示ラベルを一意にします。標準項目と同じ表示ラベルにすると、差し込み項目で区別できないことがあります。[10]

オブジェクトに作れるカスタム項目の数は、エディションで違います。2026年10月時点で、Enterprise Edition は 500 個、Unlimited Edition と Performance Edition は 800 個です。リレーション項目も、この上限に数えられます。[11][10]

削除した項目は、物理的に消えるまでの間も上限に数えられます。上限の 800 個に近いオブジェクトでは、削除と作成が重なると新しい項目を作れないことがあります。[10]

質問と答え

作った項目のデータ型は、後から変えられますか。

変えられますが、変換の組み合わせによってはデータが失われます。公式には、データの入っていない項目だけを変換するよう案内されています。数式項目は、ほかの型との間で変換できません。[2][3]

ページレイアウトで必須にすれば、API から入るデータにも効きますか。

API などからの保存でも値を求めたいときは、項目の設定で必須にするか、入力規則を使います。項目の設定で必須にした項目は、API や Web-to-リードからの保存でも値が要ります。入力規則は、項目が API コールに含まれなくても適用されます。[4][6]

一部の人にだけ項目を見せたくないときは、どう設定しますか。

項目レベルセキュリティで、プロファイルや権限セットごとに参照・編集を決めます。公式には、アクセスの制限には項目レベルセキュリティを使い、ページレイアウトはページの整理に使うよう案内されています。[7][8]

出典

  1. カスタム項目のデータ型(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.custom_field_types.htm(2026-10-24 確認)
  2. カスタム項目のデータ型の変換に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.notes_on_changing_custom_field_types.htm(2026-10-24 確認)
  3. カスタム項目のデータ型の変更(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.customize_fieldtype.htm(2026-10-24 確認)
  4. 項目入力の必須化によるデータ品質の確保(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.fields_about_universally_required_fields.htm(2026-10-24 確認)
  5. 必須項目の考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.fields_universally_required_field_considerations.htm(2026-10-24 確認)
  6. 入力規則(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.fields_about_field_validation.htm(2026-10-24 確認)
  7. 項目権限(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.users_profiles_field_perms.htm(2026-10-24 確認)
  8. ページレイアウトおよび項目レベルセキュリティの設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.managing_page_layouts_and_field-level_security.htm(2026-10-24 確認)
  9. カスタム項目の作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.adding_fields.htm(2026-10-24 確認)
  10. カスタム項目の作成に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.adding_fields_considerations.htm(2026-10-24 確認)
  11. オブジェクトごとに許可されるカスタム項目(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.custom_field_allocations.htm(2026-10-24 確認)
  12. カスタム項目の編集(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.editing_fields.htm(2026-10-24 確認)
  13. オブジェクトについて知る(Trailhead)trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/data_modeling/objects_intro(2026-10-24 確認)
  14. カスタム項目の属性(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.custom_field_attributes.htm(2026-10-24 確認)
  15. 高度なページレイアウトエディターを使用したページレイアウトのカスタマイズ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.layouts_customize_ple.htm(2026-10-24 確認)

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