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Salesforce をほかのシステムとつなぐ前に確かめること

Salesforce を会計や基幹のシステム、チャットなどとつなぐときは、作り始める前に確かめておくことがいくつかあります。エディションによっては API が使えず、使えても 1 日に送れる要求の数に上限があります。このページでは、つなぐ前の確認とつないだ後の見守りを、順番に整理します。

mtTech・2026.10.24 公開(内容は 2026年10月 時点)

この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。

使っているエディションで API が使えるか

最初に、組織のエディションを確かめます。2026年10月時点の公式の案内では、API を使えるのは Enterprise、Unlimited、Developer、Performance の各 Edition です。[1]

Group、Essentials、Professional の各 Edition では、API の利用に制限があります。Professional Edition で API を使うには有償の手続きが要り、営業担当への問い合わせが案内されています。Essentials 以下のエディションには API のアドオンが無く、エディションの変更が要ります。[1]

つなぐ相手がアプリの場合は、例外もあります。AppExchange のアプリの中には、Group Edition や Professional Edition での利用が認められているものがあります。対象になるかは、アプリの開発者に確かめるよう案内されています。[1]

1 日の API 要求の上限と使用量の確かめ方

API 要求の数には、24 時間あたりの上限があります。上限は組織全体で数え、ユーザーごとではありません。数える対象は、本日を含む直近の 24 時間です。[3][4][2]

2026年10月時点の計算式は、Enterprise Edition(API を有効にした Professional Edition を含む)で、100,000 に、ライセンス数とライセンスの種類ごとの回数を掛けたものと、購入した追加分を足した数です。Salesforce ライセンス 1 つあたりの回数は、Enterprise Edition で 1,000、Unlimited と Performance の各 Edition で 5,000 です。Developer Edition は合計 15,000 です。[3]

数える対象は、REST API、SOAP API、Bulk API、Bulk API 2.0 などです。Salesforce モバイルアプリなど、Salesforce が作った一部の接続アプリケーションの呼び出しは数えません。[3][2]

今の使用量は、次の画面で確かめます。[2]

  • [設定] の [組織情報]:[API 要求数 (この 24 時間以内)] に、直近 24 時間の合計と、ライセンスから決まる 1 日の上限が出ます。[2]
  • [設定] の [システムの概要]:[API 使用状況] の欄に、直近 24 時間の API 要求の使用情報が出ます。[4][2]

連携の仕組みの側では、REST API の応答に付く Sforce-Limit-Info ヘッダーや、/limits のリソースでも、使用量と上限を読み取れます。[2][3]

連携用のユーザーと権限を用意する

ほかのシステムから Salesforce のデータを読み書きするときは、連携のためのユーザーを用意します。公式には、最小限の権限の考え方に沿って、連携ごとに 1 人のユーザーを作ることが勧められています。どの連携が何をしたかを追いやすくなり、ユーザーが不正に使われたときの影響も小さくできます。[6]

このための公式のライセンスが、Salesforce インテグレーションユーザーライセンスです。割り当てたユーザーは「Minimum Access - API Only Integrations」プロファイルにより API でしか操作できず、画面からは使えません。足りない権限は、Salesforce API インテグレーション権限セットライセンスと権限セットで足していきます。[6]

対象のエディションには、このライセンスが限られた数だけ付いています。数が足りないときのアドオンは、アカウントエグゼクティブへの問い合わせが案内されています。Salesforce API インテグレーション権限セットライセンスの中身は、[組織情報] で確かめられます。[6]

認証の方式も先に決めます。REST の API を使う連携では、外部クライアントアプリケーションを作り、OAuth 2.0 のフローを使うよう案内されています。[6]

Salesforce から外へつなぐときのログイン情報

  • 部品 1指定ログイン情報呼び出し先の URL と、そこに必要な認証の項目を、1 つの定義にまとめます。Apex のコールアウトでは、この定義を呼び出し先に指定して、認証の設定をまとめます。[7]
  • 部品 2外部ログイン情報外部システムに対して Salesforce がどう認証するかを表します。指定ログイン情報を使うには、先にこちらを設定します。[8]
  • 部品 3プリンシパル外部ログイン情報を権限セットやプロファイルに結び付けます。呼び出しのとき、Salesforce はユーザーにその権限セットがあるかを確かめます。[8]
  • 部品 4従来の指定ログイン情報Winter '23 より前の方式で、更新されなくなりました。新しく作るときは、外部ログイン情報と組み合わせる方式を使うよう勧められています。[7][8]

AppExchange のアプリで済むかを先に見る

作る前に、つなぎたい相手向けのアプリが AppExchange に無いかを確かめます。2026年10月時点の Trailhead では、AgentExchange という名前で説明されています。[9][1]

リスティングの [More Details] タブでは、パッケージの種別、中身、セキュリティレビューに合格した日を確かめられます。[Reviews] タブには、コミュニティのメンバーが書いた評価が、良いものもそうでないものも並びます。[9]

試すときは、本番の組織に入れる前に、Developer Edition の組織か Sandbox で動かすよう案内されています。インストールしたパッケージが送る API 要求も、組織の上限に数えます。[10][3]

つないだ後の見守り

つないだ後は、API 使用状況通知を設定しておきます。[設定] の [API 使用状況通知] で、受け取る人、しきい値の割合、測る時間の幅を決めると、超えたときにメールで知らせが届きます。設定には「すべてのデータの編集」の権限が要ります。[5][3]

どの連携が上限を使っているかは、イベントモニタリングの API 合計使用量(ApiTotalUsage)のログで内訳を見られます。Developer、Enterprise、Unlimited、Performance の各 Edition では、保持期間 1 日のログを追加費用なしで使えます。1 日より長く残すには、Event Monitoring のアドオンの購入が要ります。[2]

上限に達したときは、契約中の有償の組織であれば、一定の量まで処理が続く場合があります。ただし、これは一時的な増加に備えるもので、続けて頼らないよう案内されています。試用の組織、Developer Edition、Sandbox には当てはまりません。[3]

質問と答え

Professional Edition でも、ほかのシステムとつなげますか。

2026年10月時点では、Professional Edition の API アクセスは有償で、営業担当への問い合わせが要ります。AppExchange のアプリの中には、Professional Edition での利用が認められているものもあるため、開発者に確かめます。[1]

1 日の API 要求の上限は、ユーザーごとに決まりますか。

いいえ。上限は組織全体の直近 24 時間の合計で数えます。上限の数は、エディションとライセンスの数から決まります。[3][4]

連携用のユーザーは、管理者のユーザーを使い回してもよいですか。

公式には、連携ごとに 1 人のユーザーを作り、必要な権限だけを付けることが勧められています。Salesforce インテグレーションユーザーライセンスを使うと、そのユーザーを API だけの利用に限れます。[6]

上限を超えそうなことに、どう気付けますか。

API 使用状況通知で、上限に対する割合のしきい値を決めておくと、超えたときに指定したユーザーへメールが届きます。[5][3]

出典

  1. API アクセスのある Salesforce Edition(ナレッジ記事 000385436)help.salesforce.com/s/articleView?id=000385436&language=ja&type=1(2026-10-24 確認)
  2. Salesforce で API 要求数の消費量と制限を分析する(ナレッジ記事 000385367)help.salesforce.com/s/articleView?id=000385367&language=ja&type=1(2026-10-24 確認)
  3. API Request Limits and Allocations(Salesforce Developers)developer.salesforce.com/docs/platform/salesforce-app-limits-cheatsheet/guide/salesforce-app-limits-platform-api.html(2026-10-24 確認)
  4. システムの概要: API 使用状況(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.setup_system_overview_api.htm(2026-10-24 確認)
  5. API 使用状況通知の作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.monitor_rate_limit_edit.htm(2026-10-24 確認)
  6. インテグレーションユーザーへの API 限定アクセス権の付与(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.integration_user.htm(2026-10-24 確認)
  7. 指定ログイン情報(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.named_credentials_about.htm(2026-10-24 確認)
  8. 指定ログイン情報と外部ログイン情報の作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=sf.nc_named_creds_and_ext_creds.htm(2026-10-24 確認)
  9. AgentExchange リスティングを確認する(Trailhead)trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/appexchange_basics/appexchange_basics_listings(2026-10-24 確認)
  10. AgentExchange パッケージのインストール(Trailhead)trailhead.salesforce.com/ja/content/learn/modules/appexchange_basics/appexchange_basics_install(2026-10-24 確認)

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