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Salesforceのレポートの作り方:形式・集計・共有の基本

Salesforce のレポートは、レポートタイプを選び、列を並べ、グループ化と検索条件で形を整えて作ります。このページでは、レポートを一から作るときに押さえておきたい基本を、レポートタイプ、形式、集計、検索条件、数式とグラフ、フォルダーの共有と登録(定期配信)の順に整理します。画面の名前は Lightning Experience に合わせています。

mtTech・2026.10.25 公開(内容は 2026年10月 時点)

この記事は、Salesforce の開発・保守を請け負う mtTech が、運用で迷いやすいことを公式の資料に沿ってまとめたものです。機能の説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。

レポートタイプを選ぶ

レポートは、[レポート] タブの [新規レポート] などから作り始め、最初にレポートタイプを選びます。選んだレポートタイプによって、レポートに出るレコードと、使える項目が決まります。[1]

レポートタイプには、標準レポートタイプとカスタムレポートタイプの 2 種類があります。標準レポートタイプで、ほとんどの Salesforce のデータを扱えます。[4]

標準に無い組み合わせが要るときは、システム管理者がカスタムレポートタイプを作ります。主オブジェクトに関連オブジェクトを足し、参照関係でつながる項目も含められます。作っている間は [開発中] にしておき、使える状態になったら [リリース済み] に切り替えます。[5]

Salesforce Classic の手順のヘルプでは、作成後にレポートタイプは変えられないと説明されています。欲しい項目がそのレポートタイプにあるかは、選ぶ画面の [詳細] パネルにある [項目] タブで先に確かめられます。[3][1]

レポート形式の違い

レポートの形式は 4 つです。出したい内容に足りる細かさと、読み手に伝わる分かりやすさの両方で選びます。[2]

  • 形式 1表形式レコードを行、項目を列に並べる一覧です。リストや単一の総計を出すのに向いています。グループやグラフは作れません。[2]
  • 形式 2サマリー表形式に、行のグループ化と小計、グラフを加えた形です。フェーズ別や所有者別の小計を出すときに使います。[2]
  • 形式 3マトリックス行と列の両方でグループ化して集計します。日付と商品のように、2 つの切り口で数字を比べるときに使います。[2]
  • 形式 4結合複数のブロックを 1 つのレポートに並べます。ブロックごとに条件や並び順を持て、別のレポートタイプのデータも入れられます。[2][14]

Lightning レポートビルダーでは、形式を先に選ぶ必要はありません。グループを足すと、形式が自動で切り替わります。[1]

グループ化と集計

Lightning レポートビルダーでは、[グループを追加] で項目を選んでグループ化します。行と列のどちらにもグループを足せます。日付の項目でグループ化したときは、[集計期間単位] で月や四半期などの単位を選べます。[1][6]

サマリーレポートと結合レポートでは 3 段階まで、マトリックスレポートでは行 2 つと列 2 つまでグループ化できます。[6]

数値の列は、列のメニューから合計、平均、最大、最小で集計できます。集計すると、グループごとの小計と、全体の総計が出ます。詳細行、小計、総計は、プレビューの下のスイッチで表示を切り替えられます。[7][1]

結合レポートで複数のブロックをまとめるには、ブロックどうしに共通項目が要ります。たとえば商談と取引先は、取引先名と取引先 ID が共通なので結合できます。[14]

検索条件で絞り込む

レポートタイプによって、[表示] や [日付] などの標準の検索条件が最初から付いています。[表示] は「私の商談」のような範囲、[日付] は作成日や完了日などの日付の範囲で結果を絞ります。[1]

そのほかの条件は、[検索条件を追加] から項目を選んで足します。1 つのレポートで使える検索条件は 20 個までです(2026年10月時点)。レポートを開いて見ている人は、ロックされていない条件の値を変えられますが、新しい条件は足せません。変えられたくない条件には [ロック] を付けます。[8]

条件には 1、2、3 と番号が付きます。検索条件ロジックで (1 AND 2) OR 3 のように組み合わせると、AND だけでは出せない組み合わせを表せます。標準の検索条件には、検索条件ロジックを使えません。[9]

数式とグラフで見やすくする

レポートの数式には、集計、集計項目(集計の数式)、行レベルの数式の 3 種類があり、どこに当てるかで使い分けます。[7]

  • 集計項目:グループの小計や総計をもとに計算します。リードソース別の商談の割合などに使います。追加するには、先に 1 つ以上グループ化しておきます。[7][11]
  • 行レベルの数式:レコード 1 件ごとに計算し、列として足します。完了予定日から作成日を引いて、かかった日数を出すような使い方です。1 つのレポートで 2 つまで、1 つの数式で参照できる項目は 5 件までです(2026年10月時点)。結合レポートでは使えません。[7][10]

グラフは、サマリーレポートやマトリックスレポートなど、グループ化したレポートに付けられます。表形式のままでは付けられません。Lightning レポートビルダーでは、グループを 1 つ以上作ってから [グラフを追加] を押します。グラフエディターで種類やタイトル、軸を変えられます。[12][1]

種類は、伝えたい内容で選びます。時系列の変化には折れ線グラフ、全体に占める割合には円グラフやドーナツグラフ、件数の比べ合いには縦棒グラフが向いています。[13]

フォルダーで共有し、登録で届ける

レポートは、保存先を選ばないと非公開フォルダーに入ります。非公開フォルダーのレポートは、作った人にしか見えません。人と共有するときは、レポートそのものではなくフォルダーを共有します。[15]

フォルダーは、ユーザー、グループ、ロール、テリトリーと共有できます。画面から共有できるのは 25 件までです(2026年10月時点)。アクセスレベルは参照のみ、編集、管理の 3 つで、1 人に複数のレベルが当たるときは、いちばん強いものが効きます。[16]

決まった時刻に結果をメールで受け取りたいときは、レポートを登録します。Salesforce では、この定期配信の機能を「登録」と呼びます。スケジュールを決め、自分のほか、他のユーザー、グループ、ロールを受信者に加えられます。結果を .xlsx や .csv の添付ファイルにすることもできます。[17]

登録には [レポートの実行者] の設定があります。受信者のメールには、実行者が見られるデータが載るため、受信者がふだん見られる範囲と違うことがあります。誰を実行者にするかは、受信者の顔ぶれと合わせて決めます。条件を最大 5 個付けて、満たしたときだけ送ることもできます。Lightning Experience では結合レポートは登録できず、添付ファイルは 15,000 行・30 列・3 MB までです(2026年10月時点)。[17][18]

質問と答え

作り始めた後に、レポートタイプを変えられますか。

Salesforce Classic の手順のヘルプでは、作成後にレポートタイプは変えられないと説明されています。欲しい項目が入っているかを、選ぶ画面の [項目] タブで確かめてから作り始めます。[3][1]

表形式のレポートにグラフが出せません。

グラフを付けられるのは、サマリーレポートやマトリックスレポートなど、グループ化したレポートです。表形式のままでは付けられません。Lightning レポートビルダーでグループを 1 つ以上足すと、[グラフを追加] が使えます。[12][1]

集計項目と行レベルの数式は、どう使い分けますか。

グループの小計や総計をもとに割合などを出すなら集計項目、レコード 1 件ごとに日数の差などを出すなら行レベルの数式を使います。集計項目は、先にグループ化しておく必要があります。[7][11]

登録したレポートのメールに、受信者が見られないはずのデータが載ることはありますか。

受信者のメールには、[レポートの実行者] に設定した人が見られるデータが載ります。そのため、受信者がふだん見られる範囲と違うことがあります。実行者は、受信者の権限と合わせて選びます。[17]

出典

  1. Lightning Experience でのレポートの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_build_lex.htm(2026-10-24 確認)
  2. Salesforce Classic のレポート形式(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_changing_format.htm(2026-10-24 確認)
  3. Salesforce Classic でのレポートタイプの選択(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_builder_selecting_a_report_type.htm(2026-10-24 確認)
  4. レポートタイプリファレンス(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_report_type_reference.htm(2026-10-24 確認)
  5. 従来のカスタムレポートタイプビルダーでのカスタムレポートタイプの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.reports_defining_report_types.htm(2026-10-24 確認)
  6. Salesforce Classic でのレポートデータのグループ化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_builder_fields_groupings.htm(2026-10-24 確認)
  7. 数式を使用したレポートデータの評価(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_formulas_overview.htm(2026-10-24 確認)
  8. 値によるレポートの絞り込み(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_builder_filtering.htm(2026-10-24 確認)
  9. レポートへの検索条件ロジックの追加(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.filter_logic.htm(2026-10-24 確認)
  10. 行レベルの数式を最大限に活用: ヒント、制限、および制約(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_formulas_row_level_limits.htm(2026-10-24 確認)
  11. レポートへの集計項目列の追加(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.building_custom_summary_formulas.htm(2026-10-24 確認)
  12. レポートへのグラフの追加(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_builder_charts.htm(2026-10-24 確認)
  13. グラフの種類(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.chart_types.htm(2026-10-24 確認)
  14. 異なるタイプの情報を結合レポートに集約(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_working_with_joined.htm(2026-10-24 確認)
  15. レポートフォルダーおよびダッシュボードフォルダー(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.analytics_sharing.htm(2026-10-24 確認)
  16. Lightning のレポートフォルダーまたはダッシュボードフォルダーの共有(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.rd_folders_share_enhanced.htm(2026-10-24 確認)
  17. Lightning Experience でのレポートへの登録(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.reports_subscribe_lex.htm(2026-10-24 確認)
  18. レポートとダッシュボードの制限(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=analytics.rd_reports_dashboards_limits.htm(2026-10-25 確認)

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