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開発例 No.28

Salesforce の受注を Slack に通知する仕組みの作り方

商談が受注になったことを、Slack でチームに伝えたい場面があります。Salesforce のフローには、Slack にメッセージを送るアクションがあります。このページでは、受注を Slack に知らせる方法の選び方と、一般的な進め方を説明します。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

商談が受注になるたびに、決まった連絡を人の手で行っていませんか。手作業の手順が多いと、どこかで抜けが出やすくなります。[9]

  • 受注のたびに、担当者が Slack に書き込んで知らせている。[9][3]
  • 大きな商談だけ知らせたいが、どれを知らせるかを人が判断している。[8][9]
  • 知らせ方や書く内容が、人によって違う。[9]

なぜ起きるのか

レコードが変わっても、それだけでは Slack に何も届きません。届けるには、レコードの作成や更新をきっかけに自動で動く仕組みが要ります。その代表がレコードトリガーフローです。[9][3]

  • 外部へ送る処理は、保存後に動くレコードトリガーフローで行います。保存前に動くフローは、外部システムを呼び出せません。[10]
  • フローの Slack アクションを使うには、Salesforce と Slack をつなぐ設定が要ります。Slack を使う人には、「Salesforce への Slack の接続」権限を含む権限セットを割り当てます。[5][3]
  • Slack 側へのアプリケーションの承認とインストールは、Slack ワークスペースの所有者か Slack エンタープライズグリッド管理者と一緒に進める作業です。[5]

直し方の選択肢

主な方法は三つです。どれも、商談の更新をきっかけに動くレコードトリガーフローから使う形を想定しています。[9][3][13]

  • 「Slack チャンネルへのメッセージの送信」アクション: Slack フローコアアクションの一つで、決めたチャンネルにメッセージを送ります。非公開チャンネルと Slack Connect のチャンネルには送れません。Slack 側で、Workflow Builder の該当ステップを [全員] に設定しておきます。[3][4]
  • [Slack メッセージを送信] アクション: 2026年10月時点のヘルプでは、Slack の従来のアクションに分類されています。チャンネル、ダイレクトメッセージ、Slack アプリケーションの [メッセージ] タブに送れます。[1][2]
  • Slack の Incoming Webhook: Slack のアプリで発行した URL へ送る方法です。URL ごとに送り先のチャンネルが一つに決まり、表示名やアイコンをメッセージごとに変えることはできません。フローから外部の API を呼ぶには HTTP コールアウトを使い、先に [指定ログイン情報] で認証を設定します。[14][13]
  • 新しく作るときは、ヘルプが新しい方法として案内している Slack フローコアアクションから検討します。[2][3]

作業の流れ

  • 通知の条件を決めます。たとえば、商談のフェーズが受注に変わったときや、金額が一定以上のときです。[8]
  • [設定] のクイック検索に「Slack アプリケーション」と入力し、[Slack アプリケーション設定] を開きます。契約条件への同意、使うアプリケーションの有効化、権限の設定を順に進めます。[5]
  • Slack ワークスペースの所有者か管理者と一緒に、Slack マーケットプレイスからアプリケーションをインストールします。[5]
  • 保存後のレコードトリガーフローを作ります。開始要素で商談を選び、エントリ条件を設定します。[すべての条件に一致 (AND)] では、条件を満たさない状態から満たす状態に変わったときだけ動きます。[8][10]
  • Slack アクションを追加し、送り先のチャンネル ID とメッセージを設定します。チャンネル ID は、Slack のチャンネルヘッダーなどから確かめます。[4][1]
  • テストモードで動きを確かめてから、フローを有効化します。変更セットで本番に移したフローは無効の状態で届くため、移した後に有効化します。[11][12]

気をつけること

  • 外部への送信には、保存の処理が終わった後に別に動く非同期パスを使う方法があります。非同期パスは実行時刻を指定できず、システムの状況によって遅れることがあります。[7]
  • Slack フローコアアクションは、フローを実行したユーザーの権限で動きます。[Slack メッセージを送信] で [現在のユーザーとして実行] を選ぶと、そのユーザーが Slack につながっていない場合に失敗します。[3][1]
  • [Slack メッセージを送信] のメッセージは 4,000 字以内が推奨です。書式は Slack 独自の記法で指定し、HTML の書式は使えません。[1]
  • Incoming Webhook の URL は秘密の情報として扱います。Slack は、漏れた URL を見つけると無効にします。[14]
  • Slack に表示するレコード情報の範囲は、[Slack アプリケーション設定] のレコード詳細セキュリティで選べます。[5]
  • Government Cloud と Government Cloud Plus の組織では、Salesforce for Slack アプリケーションとそのインテグレーションはサポートされていません。[5]

想定工数の目安

受注を、Slack で知らせる3〜6時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

Salesforce のどのエディションで使えますか。

Flow Builder は Essentials、Pro Suite、Professional、Enterprise、Performance、Unlimited、Developer の各エディションで使えます。一部の機能は追加のライセンスが要ります。Slack との連携では、ユーザーのライセンスが「Salesforce への Slack の接続」権限に対応しているかも確かめます。[6][5]

Slack の管理者の協力は必要ですか。

はい。会社の Slack ワークスペースにアプリケーションを承認してインストールするには、Slack ワークスペースの所有者か Slack エンタープライズグリッド管理者と連携する必要があります。[5]

非公開チャンネルにも送れますか。

「Slack チャンネルへのメッセージの送信」アクションでは送れません。Incoming Webhook を非公開チャンネルに追加するときは、追加する人がそのチャンネルに参加している必要があります。[4][14]

送ったメッセージは後から直せますか。

Incoming Webhook で送ったメッセージは、後から削除できません。[Slack メッセージを送信] で送った場合は、出力されるメッセージのタイムスタンプを保存しておくと、従来のアクションの [Slack メッセージを編集] で書き換えられます。[14][1][2]

出典

  1. Salesforce ヘルプ: [Slack メッセージを送信] アクションhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_elements_actions_slack_send_message.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. Salesforce ヘルプ: Slack の従来のアクションhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.slack_legacy_actions.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. Salesforce ヘルプ: Slack フローコアアクションhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_elements_actions_slack.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. Salesforce ヘルプ: Slack チャンネルアクションへのメッセージの送信help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_elements_actions_slack_send_message_to_slack_channel.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. Salesforce ヘルプ: Salesforce for Slack インテグレーションの有効化help.salesforce.com/s/articleView?id=slack.slack_apps_enable.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. Salesforce ヘルプ: Flow Builder でサポートされるエディションとインテグレーション機能のライセンスhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_supported_editions.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. Salesforce リリースノート: 非同期パスを使用した外部システムへのレコードトリガフローの接続help.salesforce.com/s/articleView?id=release-notes.rn_automate_flow_builder_asynchronous_path.htm&language=ja&release=234&type=5(2026-10-23 確認)
  8. Salesforce ヘルプ: レコードトリガーフローでのエントリ条件のしくみhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.automate_flow_build_working_with_conditions_record_triggered_flows.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. Salesforce ヘルプ: レコードトリガーフローの使用開始help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.automate_flow_build_get_started_record_triggered_flows.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. Salesforce ヘルプ: 保存前と保存後のレコードトリガーフローの決定help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.automate_flow_build_get_started_record_triggered_before_or_after_save.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. Salesforce ヘルプ: Flow Builder デバッガーを使用したフローのテストまたはトラブルシューティングhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_test_debug.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. Salesforce ヘルプ: フローの変更セットの考慮事項help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_considerations_change_sets.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  13. Salesforce ヘルプ: HTTP コールアウトを使用したコネクタなしの API への接続help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_http_callout.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  14. Slack Developer Docs: Sending messages using incoming webhooksdocs.slack.dev/messaging/sending-messages-using-incoming-webhooks/(2026-10-23 確認)

環境に合わせた進め方は、相談フォームから一言でどうぞ。

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