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開発例 No.08

Salesforceでスコアの高い見込み客を営業に通知する方法

見込み客のスコアが上がっても、担当の営業が気づくまでに間が空くことがあります。このページでは、Account Engagement のスコアや Einstein リードスコアリングのスコアを使い、基準を超えた見込み客を担当者に知らせる設定の考え方と進め方を、Salesforce のヘルプに沿ってまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

この内容で相談する

こんなことで困っていませんか

  • 資料のダウンロードやフォームの登録が続いている見込み客に、営業が気づくのが遅れている。[1][2]
  • スコアの項目はあるものの、営業がリストビューを開いて点数を見比べる運用になっている。[7][8]
  • 何点を超えたら営業に知らせるのか、基準が決まっていない。[1][3]
  • 通知を作ってみたら、同じ見込み客について何度も届いてしまった。[6][12]
この開発でつくる仕組み(イメージ)
  1. 見込み客の行動フォーム登録やページ表示
  2. スコアが上下する関心の度合いを表す数値
  3. 基準を超えたか判定オートメーションルールやフロー
  4. 担当者に通知カスタム通知やToDoで知らせる

本文の説明を図にしたものです。実際の構成は、組織の設定によって変わります。

なぜ起きるのか

Account Engagement のスコアは、フォームの登録やページの表示など、見込み客の行動に応じて上がり下がりします。スコアは見込み客の関心の度合いを表す数値です。[1][2]

スコアを知らせる動きは、スコアとは別に設定します。Account Engagement ではオートメーションルールのアクション、Salesforce ではフローのアクションとして用意します。[5][14]

Einstein リードスコアリングは、過去に取引を開始したリードとの共通点からスコアを付けます。スコアは [リードスコア] 項目に入り、リードのページやリストビューで確かめられます。[8]

通知が何度も届くかどうかは、条件の作り方で決まります。オートメーションルールは [ルールの繰り返し] で照合の回数を決めます。レコードトリガーフローは、条件を満たさない状態から満たす状態に変わったときに動きます。[6][12]

直し方の選択肢

どのスコアを使っているかで、通知の作り方が変わります。2026年10月時点のヘルプに沿って、三つの方法を挙げます。[1][8][14]

  • 方法 1Account Engagement のオートメーションルール条件に [プロスペクトのスコア] を選び、アクションに [割り当てられたユーザーに通知] か [ユーザーに通知] を選びます。[Salesforce の ToDo を作成] を加える方法もあります。[4][5]
  • 方法 2Einstein のスコアを条件にするAccount Engagement の Advanced Edition と Premium Edition では、Einstein 行動スコアリングの 0〜100 のスコアをオートメーションツールの条件に使えます。Sales Cloud の Einstein リードスコアリングの [リードスコア] 項目は、フローで使えます。[17][9]
  • 方法 3自社の項目とフローで通知するスコアを入れた数値項目をレコードトリガーフローの条件にし、[カスタム通知を送信] アクションで担当者に知らせます。Slack に送るときは [Slack メッセージを送信] アクションも使えます。[12][14][19]

作業の流れ

  1. 基準を決める:使うスコア、知らせる点数、通知を受け取る人を決めます。Account Engagement では、行動を表すスコアと特性を表すグレードを組み合わせる考え方が示されています。[1]
  2. 通知種別を作る(フローの場合):[設定] の [クイック検索] に「通知ビルダー」と入力し、[カスタム通知] で [新規] をクリックします。名前と、デスクトップかモバイルの通知チャネルを決めます。[15]
  3. 通知の仕組みを作る:オートメーションルールは [+ オートメーションルールを追加] から、条件とアクションを設定します。フローは [アクション] 要素で [カスタム通知を送信] を選び、受信者 ID と通知の内容を入れます。[6][14]
  4. 動きを確かめる:オートメーションルールは一時停止中の状態で保存され、一致するプロスペクトをプレビューできます。レコードトリガーフローは [テストモード] で確かめます。2026年10月時点のヘルプでは、テストモードはベータと表示されています。[6][18]
  5. 動かし始める:オートメーションルールは、想定どおりに一致することを確かめてから [オートメーションルールを再開] をクリックします。[6]

気をつけること

  • 通知アクションは、組織全体で 1 時間あたり最大 10,000 件です。超えた分はその時間内には送られず、失われます。[16]
  • 受信者が参照できるのは、過去 30 日以内に受け取った通知です。[16]
  • ほかのオブジェクトを参照する数式項目をスコアに使うと、参照先が更新されてもレコードトリガーフローは動きません。[13]
  • Account Engagement のスコアは、Salesforce 側では [Pardot Score] 項目に表示され、Salesforce では編集できません。スコアリングルールを変えると点数が付け直され、スコアを使う自動化に影響する場合があります。[7][3]
  • Einstein リードスコアリングを有効にしてから、スコアがリードに入るまで最大 48 時間かかります。過去 200 日間に活動がないリードは、スコアリングされません。[11][9]

想定工数の目安

スコアが高くなった見込み客を、営業に知らせる2〜5時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

Account Engagement を使っていなくても、スコアで通知できますか。

できます。Einstein リードスコアリングの [リードスコア] 項目や自社の数値項目を条件にして、レコードトリガーフローから通知を送ります。2026年10月時点で、Einstein リードスコアリングは Performance Edition と Unlimited Edition で使え、Enterprise Edition ではオプションです。[8][9][14]

同じ見込み客に、何度も通知が届きませんか。

フローのエントリ条件は、条件を満たさない状態から満たす状態に変わったときに動きます。更新の前後とも基準を超えている場合は動きません。オートメーションルールは、[ルールの繰り返し] で照合の回数を決めます。[12][6]

Einstein リードスコアリングを使うための条件はありますか。

2026年10月時点では、過去 200 日間に 1,000 件以上のリードが作成され、そのうち 120 件以上が取引先と取引先責任者に変換されていることが要件です。自社の予測モデルを作るデータが足りないときは、グローバルモデルが使われます。[10][8]

通知はスマートフォンにも届きますか。

カスタム通知種別でモバイルの通知チャネルを選ぶと、対応アプリにアプリ内通知とプッシュ通知を送れます。Winter '20 以降に作った種別では、[通知の配信設定] で対象のアプリを有効にします。[15][16]

出典

  1. Account Engagement を使用したリードの評価(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_leadqual_parent.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. デフォルトのスコアリングシステム(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_leadqual_scoring_baseline.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. スコアリングルールのカスタマイズ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_leadqual_scoring_customize.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. オートメーションルールの条件(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_automation_rule_criteria_reference.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. オートメーションルールのアクション(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_automation_rule_action_reference.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. オートメーションルールの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_automation_rule_create.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. Account Engagement AppExchange パッケージの項目定義(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_sf_connector_package_fields_reference.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. Einstein リードスコアリング(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.einstein_sales_lead_insights.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. Einstein リードスコアリング FAQ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.einstein_sales_els_faq.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. Einstein リードスコアリングの設定に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.einstein_sales_els_setup_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. Einstein リードスコアリングの有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.einstein_sales_setup_enable_lead_insights.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. レコードトリガーフローでのエントリ条件のしくみ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.automate_flow_build_working_with_conditions_record_triggered_flows.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  13. レコードトリガーフローに関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_considerations_trigger_record.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  14. カスタム通知の送信アクション(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_elements_actions_sendcustomnotification.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  15. デスクトップまたはモバイル通知の作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.notif_builder_custom_type.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  16. 通知に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.notif_builder_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  17. Einstein 行動スコアリング(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=mktg.pardot_einstein_behavior_scoring.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  18. Flow Builder デバッガーを使用したフローのテストまたはトラブルシューティング(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_test_debug.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  19. [Slack メッセージを送信] アクション(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_elements_actions_slack_send_message.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

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