できることコラム 無料トライアルを相談する
開発例 No.45

SalesforceナレッジのFAQ記事を社外向けサイトで公開する

Salesforce ナレッジに回答の記事があっても、社内の画面からしか見られないことがあります。記事を社外に見せるには、ヘルプセンターなどの公開サイトと、ログインしない訪問者向けの権限を整えます。このページでは、公開の方法と進め方、気をつける点を公式ヘルプに沿ってまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

この内容で相談する

こんなことで困っていませんか

  • 同じ質問への回答を、問い合わせのたびに担当者が個別に返している。[1]
  • ナレッジに記事はあるが、社内の画面でしか見られない。[11][2]
  • サイトを公開したのに、ログインしていない人には記事が表示されない。[2][10]
  • 社外に出してよい記事と、社内だけで使う記事を分けて公開したい。[1][8]
この開発でつくる仕組み(イメージ)
  1. ナレッジ記事公開済みの記事
  2. データカテゴリ見せる記事の範囲を決める
  3. ゲストユーザーの権限プロファイルに参照権限
  4. ヘルプセンターログインせずに記事を見る
  5. 問い合わせフォーム解決しなければケース送信

本文の説明を図にしたものです。実際の構成は、組織の設定によって変わります。

なぜ起きるのか

ナレッジの記事は、公開すると、選んだチャネルに表示されます。社外の人が記事を探せるようにするには、ヘルプセンターのような公開サイトを別に用意します。[11][1]

ログインせずにサイトを訪れた人は、ゲストユーザーとして扱われます。ゲストユーザーに見える範囲は、サイトごとのゲストユーザープロファイルで決まります。[3][6][15]

記事が表示されるには、いくつかの条件がそろう必要があります。ナレッジと記事の種類への参照権限があること、記事のカテゴリが見えること、記事が公開済みで、適切なチャネルで表示できることです。[9][2]

データカテゴリの表示設定を使い始めると、表示権限のない人には、分類していない記事だけが見えます。カテゴリを既定で表示可能にした場合は別です。[8]

ゲストユーザーのレコードへのアクセスは保護されています。ゲストユーザーの組織の共有設定は非公開に固定され、参照のアクセス権はゲストユーザー共有ルールでしか付けられません。[5]

直し方の選択肢

記事を見せる場所と、記事を見せる範囲の決め方を組み合わせます。[1][7]

  • 方法 1ヘルプセンターナレッジ記事を社外に公開するための、セルフサービス用のサイトのテンプレートです。ログインページは含まれません。[1]
  • 方法 2ガイド付き設定フローヘルプセンターの名前と URL、トピック、記事の著者、問い合わせフォームを順に設定できます。2026年10月時点のヘルプでは、Spring '26 以降に作成された組織では [サービスの設定] を使えないとされています。[3][13]
  • 方法 3Experience Cloud サイトヘルプセンターより多くの機能が要るときは、Experience Cloud サイトで記事を表示します。LWR サイトでは、ナレッジコンポーネントで記事を表示します。[13][2]
  • 方法 4見せる範囲の決め方既定ではデータカテゴリで記事へのアクセスを制御します。[ナレッジの設定] で [Salesforce の標準共有を使用] を選ぶと、共有ルールで制御する方式に変わります。[7][8]

作業の流れ

  1. 社外に出す記事と社内に留める記事を分け、データカテゴリの構成と表示の範囲を決めます。[1][8]
  2. ナレッジが有効になっていること、組織に Salesforce Knowledge ライセンスが 1 つ以上あることを確かめます。[2][1]
  3. [設定] の [すべてのサイト] で [新規] をクリックし、[ヘルプセンター] などのテンプレートからサイトを作ります。[4]
  4. サイトのゲストユーザープロファイルに、公開する記事のレコードタイプへの「参照」権限を付けます。公開するデータカテゴリも、ゲストユーザーから見えるようにします。[2][4][8]
  5. 記事にトピックを割り当てます。Aura サイトでは、[トピックの自動割り当て] でデータカテゴリとトピックを対応付けられます。[2]
  6. サイトをプレビューし、ログインしていない状態で記事が表示されるかを確かめてから公開します。[4][10]

気をつけること

  • ゲストユーザー共有ルールを作ると、条件に合うすべてのレコードに、ログインしていない人が制限なくアクセスできます。公式ヘルプは、使い方と影響を検討するよう警告しています。[5]
  • ゲストユーザーには、要る権限だけを付けるよう勧められています。明示的に要る場合を除き、「API の有効化」権限は無効にするよう案内されています。[6]
  • 記事は、公開すると選んだすべてのチャネルに表示されます。翻訳がある記事では、翻訳も一緒に公開されます。[11]
  • 検索エンジンはゲストユーザーとみなされます。Aura サイトでは、ナレッジ記事をサイトマップに含めるには、ナビゲーショントピックが 1 つ以上要ります。[15][12]
  • 標準共有からデータカテゴリでの共有に戻す前には、ナレッジ記事の共有ルールをすべて削除するよう勧められています。[7]

想定工数の目安

よくある質問を、社外向けに公開する6〜16時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

ログインしていない人に、記事が表示されません。

公式ヘルプでは、記事のアーカイブ、トピックの未割り当て、参照のアクセス権がないことなどが理由に挙げられています。記事にアクセスできないとき、ゲストユーザーにはログインページが表示されます。ゲストユーザープロファイルの「参照」権限と、記事の公開状態を確かめます。[2][10][9]

一部の記事だけを社外に公開できますか。

データカテゴリの表示設定は、プロファイルなどの単位で設定できます。ゲストユーザーから見えるカテゴリを絞ると、そのカテゴリの記事だけが表示されます。標準共有を使う場合は、ゲストユーザー共有ルールの条件で対象の記事を決めます。[8][5][7]

社外の人が記事を読むだけでも、ナレッジのライセンスは要りますか。

公式ヘルプの表では、外部のサイトメンバーが記事を見る条件は、記事のカテゴリが見えることとされています。記事を書く人には、Knowledge ユーザーライセンスを付けます。[14][3]

記事で解決しなかった人から、問い合わせを受けられますか。

ヘルプセンターの設定フローで問い合わせフォームを作ると、Web-to-ケースが有効になります。ヘルプセンターを公開すると、ゲストがそこから直接ケースを送信できます。[3]

出典

  1. ヘルプセンターを使用した、知識ベースへのユーザーアクセス権の付与(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_help_center_intro.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. Experience Cloud サイトでの Salesforce ナレッジの有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_knowledge_access.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. ガイド付き設定フローを使用したヘルプセンターの設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.help_center_setup_flow.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. ヘルプセンターの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_help_center_create.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. ゲストユーザーの共有設定とレコードアクセスの保護(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.networks_secure_guest_user_sharing.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. ゲストユーザープロファイルを設定するときのベストプラクティスと考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.networks_guest_profile_best_practices.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. Lightning Knowledge の共有またはアクセスモデルの選択(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_sharing_setup.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. データカテゴリの表示設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.category_visibility_whatis.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. ナレッジ記事の表示の問題(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=000387702&type=1&language=ja(2026-10-23 確認)
  10. ゲストユーザーがExperience Cloud サイトの記事にアクセスできない(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&id=000382783&type=1(2026-10-23 確認)
  11. 記事および翻訳の公開(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_article_publish.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. オブジェクトを SEO で使用可能にする(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_seo_object_access.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  13. ヘルプセンターでのセルフサービスの提供(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.support_help_center.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  14. Experience Cloud サイトで誰に何を表示するか(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.networks_visibility.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  15. Experience Cloud サイトをゲストユーザーと安全に共有(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.networks_secure_community.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

環境に合わせた進め方は、相談フォームから一言でどうぞ。

この内容で相談する 開発例の一覧へ戻る
まずは20時間の無料トライアルから 無料トライアルを相談する
YOUR NEXT STEP

まずは、ひとつの
「こうしたい」から。

いただいた内容を確認し、ご入力のメールアドレスにご連絡します。

送信内容は、プライバシーポリシーに沿って取り扱います。