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開発例 No.37

Salesforceのスマホ入力をクイックアクションで整える方法

外出先からスマホで入力しようとしても、項目が多くて手が止まることがあります。このページでは、Salesforce モバイルアプリケーションで入力しやすくするための設定を、Salesforce のヘルプをもとにまとめます。中心になるのは、クイックアクションとレイアウトの整え方です。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • スマホでレコードを作ろうとすると、入力する項目が多く、途中でやめてしまう[4][9]
  • パソコン向けに作った画面が、スマホの小さな画面では見づらい[9]
  • レコードを開いても、外出先で見たい情報がどこにあるか探してしまう[7][9]
  • 訪問や電話の記録を、その場でスマホから残す手段が整っていない[1]
  • パソコンで使っていたボタンが、スマホのアプリには出てこない[12]

なぜ起きるのか

項目や関連リストの多いページレイアウトは、パソコンでは扱えても、小さなモバイル画面には向かない場合があります。ヘルプでも、モバイルの利用者は必要な情報を素早く得たいと考える、と説明されています。[9]

項目を必須にすると、すべてのページレイアウトの詳細ページに表示されます。必須項目が多いほど、スマホでの入力の負担が大きくなります。[4][9]

モバイルアプリケーションのアクションバーに出るアクションは、ページレイアウトの [Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション] セクションで決まります。ここを手直ししていないと、あらかじめ決められたアクションのまま表示されます。[6]

Salesforce Classic 向けの仕組みの一部は、モバイルアプリケーションで動きません。OnClick JavaScript のカスタムボタンやカスタムリンクは表示されず、URL でパラメーターを渡すカスタムボタンも機能しません。[12][13]

直し方の選択肢

入力しやすくする方法は、主に次のとおりです。組み合わせて使えます。[1][3][7][10]

  • 入力用のクイックアクションを作る:[レコードを作成]・[レコードを更新]・[活動の記録] などの種別があります。オブジェクト固有のアクションなら、作ったレコードが元のレコードに自動で関連付けられます[1][2]
  • アクションレイアウトで項目を絞る:アクションで要る項目だけを並べます。項目を左の列だけに置くと、1 列のレイアウトになります[3][5]
  • 定義済み項目値を使う:決まった値を自動で入れ、その項目をレイアウトから外せます。ヘルプには、商談の [フェーズ] に値を入れておく例があります[4]
  • 見え方を整える:コンパクトレイアウトの項目は、モバイルアプリケーションの [特長] 領域に 10 個まで表示されます。モバイルの動的フォームを有効にすると、デスクトップと同じ項目の配置を使えます[7][10]
  • 画面フローを呼び出す:手順が分かれる入力は、画面フローを実行するクイックアクションにする方法もあります[1]

作業の流れ

  • 場面を書き出す:スマホで入力する場面と、そのとき要る項目を整理します。ヘルプは、一目で見たい情報、モバイルで作業するタイミング、自動化できる操作を考えるよう挙げています[9]
  • アクションを作る:オブジェクトの管理設定から [ボタン、リンク、およびアクション] を開き、[新規アクション] をクリックします。種別と表示ラベルを決めて保存します[2]
  • 項目を絞り、値を入れる:アクションレイアウトエディターで項目を並べ替えます。アクションの詳細ページの [定義済み項目値] で [新規] をクリックし、初期値を設定します[3][4]
  • アクションを置く:オブジェクトの [ページレイアウト] を開き、[Salesforce モバイルおよび Lightning Experience のアクション] セクションにアクションを置きます。アクションバーに並ぶのは最初の 3 つです[5][6]
  • 見え方を整える:コンパクトレイアウトに主要な項目を入れます。動的フォームを使う場合は、[設定] の [Salesforce モバイルアプリケーション] でモバイルの動的フォームを有効にし、レコードページから [レコード詳細 - モバイル] コンポーネントを外します[7][10]
  • 実機で確かめる:Lightning アプリケーションビルダーのプレビューに加え、Salesforce モバイルアプリケーションで実際に動かして確かめます[15]

気をつけること

  • 必須項目をアクションレイアウトから外すときは、定義済みの値を設定します。値がないと、レコードが正しく保存されません[4]
  • モバイルアプリケーションでは、[保存 & 新規] ボタンは使えません。また、組織でレコードタイプを使っていると、クイックアクションが利用者に表示されない場合があります[13]
  • コンパクトレイアウトには、テキストエリア、ロングテキストエリア、リッチテキストエリア、複数選択リストを入れられません。割り当てはプロファイル単位ではなく、レコードタイプ単位です[8]
  • 2026年10月時点のヘルプでは、モバイルの動的フォームを有効にすると、レコードページのオフラインドラフト編集は使えません。有効にした後で無効にすると、モバイルで項目が表示されなくなる場合があります[11]
  • モバイルアプリケーションでは、一部の画面を除き、参照項目から新しいレコードを作れません。ユーザー定義のルックアップ検索条件項目もサポートされません[14]

想定工数の目安

スマホから、現場で入力しやすく4〜10時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

スマホ専用の画面を、パソコンとは別に作る必要がありますか?

設定の多くは共通です。コンパクトレイアウトの変更は、Lightning Experience とモバイルアプリケーションの両方に反映されます。Lightning アプリケーションビルダーでは、特定のコンポーネントをモバイル専用やデスクトップ専用に指定することもできます。[8][15]

アクションバーには、いくつのアクションが並びますか?

ヘルプでは、アクションバーに表示されるのは最初の 3 つで、残りはメニューから開くと説明されています。使う頻度の高いアクションを前に置きます。[5]

Salesforce Classic で使っていたカスタムボタンは、スマホでも使えますか?

使えないものがあります。OnClick JavaScript のカスタムボタン、リストビューのカスタムボタン、カスタムリンクは表示されません。URL で値を渡して項目に事前入力するボタンも機能しません。代わりに、クイックアクションと定義済み項目値の組み合わせを検討します。[4][12][13]

電波が届かない場所でも入力できますか?

2026年10月時点のヘルプでは、Salesforce Mobile App Plus で使えるモバイルオフラインにより、インターネットから切断されても作業を続けられるとされています。ただし、モバイルの動的フォームを有効にしている場合、レコードページのオフラインドラフト編集はサポートされません。[11]

出典

  1. クイックアクションhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.actions_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. オブジェクト固有のクイックアクションの作成help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.creating_object_specific_actions.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. アクションレイアウトエディターhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.action_layout_editor_about.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. クイックアクション項目の定義済み項目値の設定help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.predefined_field_values.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. アクションのベストプラクティスhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.actions_best_practices.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. 高度なページレイアウトエディターを使用したアクションのカスタマイズhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.adding_actions_using_ple.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. コンパクトレイアウトhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.compact_layout_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. コンパクトレイアウトの制限および考慮事項help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.compact_layout_notes.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. Salesforce モバイルアプリケーション用ページレイアウトの最適化のヒントhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.layouts_optimizing_for_mobile_tips.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. モバイルの動的フォームの有効化help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.dynamic_forms_on_mobile_enable.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. モバイルの動的フォームに関する考慮事項help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.dynamic_forms_mobile_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. Salesforce モバイルアプリケーションのアクションバーhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.actionbar_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  13. Salesforce モバイルアプリケーションのアクションに関する考慮事項help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.actionbar_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  14. 項目: Salesforce モバイルアプリケーションで使用できない機能とその新機能help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.customize_fields_mobile_app.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  15. Lightning アプリケーションビルダーでのモバイルアプリケーションページ作成のヒントhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_mobile_guidance.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

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