Salesforceで異動時に担当の取引先をまとめて付け替える方法
担当者が異動すると、その人が持っていた取引先の所有者を別の人に変える作業が出ます。1 件ずつ変えると手間がかかり、漏れも出やすくなります。このページでは、Salesforce で所有者をまとめて付け替える方法と、作業の前に確かめておく点をまとめます。
このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。
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なぜ起きるのか
1 件だけなら、レコードの [所有者] 項目で移せます。ただし、移せる人は、レコードの所有者やロール階層で上位の人、「すべてのデータの編集」権限を持つ人などに限られます。[2]
複数件をまとめて移す方法は、オブジェクトによって違います。公式ヘルプでは、リストビューの [所有者の変更] はケース・リード・カスタムオブジェクト向けで、取引先は一括移行ツールの対象として載っています。[2]
取引先の所有者を変えても、関連する商談やケースの扱いは移し方で変わります。所有権の一括変更では、商談やケースを一緒に移すかどうかを項目ごとに選びます。[1]
既定では、所有者が変わると、そのレコードの手動共有が削除されます。そのため、共有で見えていた人が見えなくなることがあります。[3]
直し方の選択肢
移す件数と、毎回の作業を誰が行うかで方法を選びます。2026年10月時点の公式ヘルプの記載をもとにしています。[1][5]
- 所有権の一括変更:[設定] の [所有権の一括変更] で、移行元と移行先のユーザー、検索条件を指定して移します。取引先・リード・サービス契約・カスタムオブジェクトが対象で、一度に 250 件までです。[1]
- データローダー:CSV ファイルを使ってレコードを一括で更新するアプリケーションです。250 件を超えるときの方法として案内されており、500 万件までのファイルに対応します。[1][4][5]
- フロー:画面フローで移行元・移行先・条件を入力してもらい、[レコードを更新] 要素で所有者を書き換える仕組みを作れます。決まった手順を、設定画面に入らない担当者にも任せたいときの候補です。[6][7]
作業の流れ
- 移す取引先の条件(移行元のユーザー、地域など)と、移行先のユーザーを決めます。[1]
- 作業する人の権限を確かめます。取引先とサービス契約の一括移行には「所有権の移行」と「リード所有権の移行」の両方が要ります。[1]
- [設定] の [クイック検索] に「所有権の一括変更」と入力し、[所有権の一括変更] を開いて、移すデータの種別のリンクを選びます。[1]
- [移行元] と [移行先] を入力し、商談・ケース・チームの扱いのチェックボックスを選びます。検索条件を入れて [検索] をクリックします。[1]
- 移すレコードのチェックボックスをオンにして、[転送] をクリックします。終わったら、商談やケースの所有者、共有の状態を確かめます。[1][3]
気をつけること
- 取引先を移すとき、ほかのユーザーが所有する進行中の商談を移すかや、完了した商談・ケースを移すかは、それぞれのチェックボックスで決めます。完了した商談の移行は、取引先所有者が所有するものだけが対象です。[1]
- [現在の商談チームをそのまま使用する] をオフにすると、商談を移すときに商談チームのメンバーと分割が削除されます。[1]
- 手動共有を残したいときは、[共有設定] の [組織の共有設定] で、レコードの移行時に手動共有を維持する設定を有効にします。変更には「共有の管理」権限が要ります。[3]
- フローの [レコードを更新] 要素で条件を指定して更新するときは、検索条件を 1 つ以上入れます。入れないと、そのオブジェクトのすべてのレコードが更新されます。[6]
- 無効になったユーザーのレコードを移すには、「無効な所有者のレコードの更新」などの権限が要ります。退職と異動が重なるときは、先に権限を確かめます。[2]
想定工数の目安
異動のとき、担当の取引先をまとめて付け替える3〜8時間
想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。
質問と答え
取引先のリストビューから、所有者をまとめて変えられますか。
公式ヘルプでは、リストビューの [所有者の変更] で移せるのはケース・リード・カスタムオブジェクトとされています。取引先は [所有権の一括変更] で移します。[2][1]
所有者を変えると、共有していた人は見られなくなりますか。
既定では手動共有が削除されるため、見られなくなることがあります。組織の共有設定で、移行時に手動共有を維持する設定を有効にすると残せます。[3]
取引先と一緒に、商談やケースも新しい担当に移せますか。
[所有権の一括変更] で取引先を移すとき、進行中の商談、完了した商談、進行中のケース、クローズしたケースを一緒に移すかをそれぞれ選べます。[1]
出典
- レコードの一括移行(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.admin_transfer.htm(2026-10-23 確認)
- 所有権の移行(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.data_about_transfer.htm(2026-10-23 確認)
- レコードの移行時の共有の直接設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.security_sharing_keep_manual_transfer.htm(2026-10-23 確認)
- データローダー(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.data_loader_about.htm(2026-10-23 確認)
- レコードを一括更新する方法は?(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=xcloud.faq_import_general_mass_updates.htm(2026-10-23 確認)
- レコードの更新要素(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.flow_ref_elements_data_update.htm(2026-10-23 確認)
- 画面フローの使用開始(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?language=ja&type=5&id=platform.automate_flow_build_get_started_screen_flows.htm(2026-10-23 確認)