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開発例 No.14

Salesforceナレッジで、同じ質問への回答を記事にまとめる

社内外から届く同じ質問に、担当者がそのつど調べ直して答えていることがあります。Salesforce ナレッジを使うと、回答を「記事」として残し、検索やケースの画面から探して使い回せます。このページでは、計画から公開、見直しまでの進め方を、公式ヘルプに沿ってまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • 同じ質問に、担当者がそのつど一から回答を書いている。[1]
  • 回答の元になる資料が、Salesforce の外のファイルに散らばっている。[4][15]
  • 前に書いた回答を探しても、どこにあるか見つからない。[12][6]
  • 同じ内容の説明がいくつもあり、どれを使えばよいか分からない。[13]

なぜ起きるのか

Salesforce ナレッジでは、手順の説明や質問への答えを「記事」という単位で残します。記事は公開すると、社内の画面だけでなく、サイトやメールなどのチャネルでも使えます。[1]

記事が増えるほど、分類の仕方が探しやすさを左右します。ナレッジではデータカテゴリで記事を分類し、検索のときに絞り込めます。公式ヘルプでは、カテゴリグループと階層を設定の前に計画するよう案内されています。[4][6][12]

内容の近い記事が重なると、正しい答えを見つけにくくなると公式ヘルプで説明されています。[13]

記事を書く人と読むだけの人では、要る権限が違います。記事を参照する以上の操作をするには、ナレッジユーザーのライセンスが要ります。[3]

直し方の選択肢

記事の種類や読む人に合わせて、次の仕組みを組み合わせます。公式ヘルプの計画のページに、検討する項目がまとまっています。[4]

  • レコードタイプ:FAQ と手順書のように、記事の種類ごとに項目とレイアウトを分けます。[5]
  • データカテゴリ:商品や地域などで記事を階層に分けます。表示設定で、ロール・権限セット・プロファイルごとに見えるカテゴリを絞れます。[6][7]
  • ナレッジコンポーネント:ケースなどのレコードページに置くと、推奨記事を見ながら記事を検索し、ケースに添付できます。[11]
  • 記事のインポート:既存の資料を .csv ファイルなどにまとめ、ナレッジに取り込めます。[15]
  • ナレッジの類似性:記事を書くときに、内容の近い既存記事を確かめられます。Data 360 と Agentforce データライブラリの設定が前提です。[13]

作業の流れ

  • 記事に入れる情報、書く人、読む人、分類や承認の要否を整理します。[4]
  • [設定] の [ナレッジの設定] で [編集] をクリックし、[Lightning Knowledge を有効化] を選んで保存します。[2]
  • 記事を書く人のユーザーで [Knowledge ユーザー] を選びます。権限セットなどで「記事の管理」「記事の公開」などの権限を付けます。[3]
  • レコードタイプとページレイアウト、データカテゴリを用意します。カテゴリグループは、カテゴリと表示設定を決め終えてから有効化します。[5][6]
  • 記事を作り、別の担当者に確認を割り当ててから公開します。公開は、その場で行うか、日時を指定して予約できます。[8][9]
  • ナレッジコンポーネントをケースのページに追加し、検索と添付ができるかを確かめます。[11][12]

気をつけること

  • Lightning Knowledge は、一度有効化すると無効化できません。公式ヘルプでは、本番の前に Sandbox やトライアル組織で試すよう案内されています。[1][2]
  • 複数の人が同じ記事を同時に編集すると、変更が警告なしに上書きされることがあります。割り当てられた記事だけを編集する決まりを作っておきます。[4]
  • 記事の数には、エディションごとの既定の上限があります。2026年10月時点のヘルプでは、Professional Edition は 500 件、Enterprise Edition は 50,000 件です。[4]
  • データカテゴリの表示設定を始めると、表示権限のない人には、分類していない記事だけが見える状態になります(既定の表示を設定した場合を除く)。[7]
  • 古くなった記事はアーカイブします。アーカイブした記事はチャネルに表示されなくなり、Lightning Experience では公開済みの翻訳も削除されます。[10]
  • Classic のナレッジを使っている組織は、2026年10月時点のヘルプで Lightning Knowledge への移行が求められています。[14]

想定工数の目安

よくある質問を、ナレッジにまとめる6〜16時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

記事を読むだけの人にも、ナレッジユーザーのライセンスは要りますか。

公式ヘルプでは、記事を参照する以上の操作にライセンスが要るとされています。既定では、ナレッジの「参照」権限を持つ社内のユーザーは、公開済みの記事を読めます。[3]

ケースの画面から記事を使えますか。

ナレッジコンポーネントをレコードページに置くと、記事を検索してケースに添付できます。メールなどに記事の本文やリンクを入れることもできます。[11]

有効にしたあとで、元に戻せますか。

Lightning Knowledge は無効化できません。有効にすると、記事の作りが記事タイプからレコードタイプに変わります。本番の前に Sandbox などで試します。[1][2]

今ある FAQ の資料を取り込めますか。

記事のインポート機能で取り込めます。公式ヘルプでは、少ない件数で試してから取り込むよう案内されています。[15]

出典

  1. Salesforce Knowledgeを使用した知識ベースの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_whatis.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. Lightning Knowledge の有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_lightning_enable.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. Lightning Knowledge ユーザーのアクセス権(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_setup_users_lex.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. Lightning Experience での知識ベースの計画(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_customizing_lex.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. Lightning Knowledge のレコードタイプに関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_lightning_record_types.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. データカテゴリの操作(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.category_whatis.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. データカテゴリの表示設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.category_visibility_whatis.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. 記事の作成と編集(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_article_create.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. 記事および翻訳の公開(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_article_publish.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. 記事と翻訳のアーカイブ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_article_archive.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. Lightning Knowledge コンポーネントの使用に関するガイドライン(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_lightning_sidebar.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. Lightning Experience でのナレッジ記事の検索(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_lightning_search.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  13. Knowledgeの類似性(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_similarity_about.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  14. Salesforce Classic の知識ベースの構築(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_setup.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  15. Salesforce ナレッジへの外部コンテンツのインポート(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.knowledge_article_importer.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

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