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開発例 No.58

Salesforceのアプリケーション内ガイダンスで操作案内を出す

操作マニュアルを作っても、作業中には開かれないことがあります。Salesforce の Lightning Experience には、作業中の画面の上に案内を出す「アプリケーション内ガイダンス」があります。このページでは、案内の種類、作り方、表示する相手と時期の決め方、気をつける点を、公式ヘルプに沿ってまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • 操作マニュアルを用意しても、作業中に開かれていない。[1]
  • 新しい機能や画面の変更を、使う人に気づいてもらえない。[1][2]
  • 新しく入った人に、レコードの作り方を画面を見せながら一つずつ教えている。[2]
  • 案内を全員ではなく、特定のプロファイルや権限を持つ人だけに見せたい。[6]
この開発でつくる仕組み(イメージ)
  1. 案内の作成プロンプトやウォークスルー
  2. 表示する相手と時期プロファイルや権限で絞る
  3. 作業中の画面ページの上に案内を表示
  4. 表示と完了の確認ビューと完了の列で見る

本文の説明を図にしたものです。実際の構成は、組織の設定によって変わります。

なぜ起きるのか

マニュアルは作業の画面とは別の場所にあり、使う人が自分で開く必要があります。アプリケーション内ガイダンスは、Lightning Experience のアプリケーションやページの上に、プロンプトやウォークスルーを出すしくみです。内容、対象のユーザー、表示する場所とタイミングを決めて作ります。[1]

公式の書き方の手引きでは、本文は今の作業に直接関わる内容にしぼるよう勧めています。後で見返す必要がある内容は、画面の案内には入れない考え方です。[7]

小さなプロンプトは画面の一部しか使わないため、見過ごされることがあるとヘルプに書かれています。伝えたい内容の量に合わせて、案内の種類を選ぶ必要があります。[2]

直し方の選択肢

案内の種類は、伝えたい内容の量と、操作の手順を見せたいかどうかで選びます。[2]

  • 方法 1フロート表示プロンプト読んで閉じられる短いメッセージを、ページ上の 9 か所のいずれかに出します。機能のお知らせに向いた形です。[2]
  • 方法 2対象プロンプト特定の項目やボタンを矢印で指し、ほかの部分をグレーにして目立たせます。レコードページや動的フォームの項目も対象にできます。[2]
  • 方法 3ドッキングプロンプト画像や動画、手順を入れられる大きめの案内です。開いたままページを移動できます。[2]
  • 方法 4ウォークスルー複数のプロンプトをつなげ、手順を順番に案内します。1 つのウォークスルーのステップは 10 個までで、ヘルプでは 5 ステップまでにまとめることを勧めています。[2][12]

作業の流れ

  1. 作る人の権限を確かめます。システム管理者は「すべてのデータの編集」か「アプリケーションのカスタマイズ」で作れます。管理者以外の人が作るときは「アプリケーション内ガイダンスを設計および提供」などの権限が要ります。[3]
  2. [設定] の [クイック検索] ボックスに「アプリケーション内ガイダンス」と入力し、[アプリケーション内ガイダンス] を選んで [追加] をクリックします。アプリケーション内ガイダンスビルダーが新しいタブで開きます。[4]
  3. 案内を出したいページに移って [追加] をクリックし、[1 つのプロンプト] か [ウォークスルー] を選びます。種類・場所・位置を選び、タイトルと本文を入れて保存します。ウォークスルーは [ステップを追加] で手順を足します。[4][5]
  4. [アプリケーション内ガイダンス設定] ウィンドウで、[アクション] ボタン、表示のスケジュール、プロファイルや権限による表示先の制限を決めます。[詳細] ステップで名前と API 参照名を入れて保存します。[4][6]
  5. アクションドロップダウンの [プレビュー] で見た目を確かめます。特定のユーザーとしての表示は、[テストを開始] で確かめられます。[8]
  6. 公開後は、[アプリケーション内ガイダンス] ページの [ビュー] と [完了] の列で、表示した人数と完了した人の割合を確かめます。[9]

気をつけること

  • 2026年10月時点のヘルプでは、イネーブルメントのアドオンライセンスがない組織で同時に有効にできるカスタムウォークスルーは 3 個までです。4 個以上を有効にするには、このライセンスの購入と権限セットの割り当てが要ります。[3][12]
  • 既定では 24 時間の間隔が入り、ユーザーに出るプロンプトやウォークスルーは 1 アプリケーションにつき 1 日 1 つです。この間隔は [設定] の [アプリケーション内ガイダンス間の遅延] で変えられます。[6][11]
  • プロファイルを複数選ぶと、どれか 1 つに当てはまる人に表示されます。権限を複数選ぶと、すべてを持つ人だけに表示されます。[6]
  • Salesforce モバイルアプリケーションでは、アプリケーション内ガイダンスは使えません。[6]
  • 分割ビューを使うレコードページでは、ウォークスルーが正しく表示されません。最初のステップを作る前に分割ビューを閉じます。[5]
  • 作成できるプロンプトとウォークスルーは、それぞれ 500 個までです。使わなくなったものを無効化すると、制限の数に含まれなくなります。[12][10]

想定工数の目安

画面の中に、操作の案内を出す2〜6時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

案内を見るために、ユーザーに権限は要りますか?

Lightning Experience のプロンプトを見るのに、権限は要りません。ウォークスルーは「カスタムウォークスルーを開始」の権限が関わります。2026年10月時点では、イネーブルメントのアドオンライセンスを購入した後は、「カスタムウォークスルーの使用」権限セットを持つ人だけがカスタムウォークスルーを見られます。[3]

一度閉じられた案内を、もう一度出せますか?

スケジュールで、表示する回数と間隔を決められます。同じ案内は 30 回まで、30 日までの間隔で出せます。ただし、[閉じる] ボタンだけのプロンプトを閉じた人には、その後は表示されません。[6]

案内の文章は、どう書けばよいですか?

公式の手引きでは、短く会話のような語調にするよう勧めています。プロンプトのタイトルは「ショートカットを作成」のような命令の形にします。本文はタイトルを言い換えず、今の作業に関わる内容を書きます。[7]

本番の利用者に出す前に試せますか?

はい。プレビューや [テストを開始] に加えて、Sandbox でも確かめられます。Sandbox で案内が出ないときは、Sandbox の [アプリケーション内ガイダンス] で [Sandbox 組織での採用アシスタンス] を有効にします。[8]

出典

  1. アプリケーション内ガイダンスhelp.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lexguid.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. アプリケーション内ガイダンスの種別help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_iag_types.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. アプリケーション内ガイダンスを作成してアクセスするための権限help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_wt_license.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. プロンプトの作成help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_prompt_add.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. ウォークスルーの作成help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_wt_add.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. アプリケーション内ガイダンスの作成に関する考慮事項help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_prompt_consider.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. 効果的なアプリケーション内ガイダンスを記述するためのヒントhelp.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_prompt_example.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. アプリケーション内ガイダンスのプレビューとテストhelp.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_prompt_test.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. アプリケーション内ガイダンスに関する分析help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_prompt_monitor.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. アプリケーション内ガイダンスの編集、コピー、無効化に関する指針help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.iag_maintain.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. アプリケーション内ガイダンスを表示するためのデフォルトの時間遅延の変更help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.iag_delay.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. アプリケーション内ガイダンスの制限help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.customhelp_lex_iag_limits.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

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