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開発例 No.18

Salesforceのワークフロールールとプロセスをフローへ移行

ワークフロールールとプロセスビルダーのサポートは、2025年12月31日で終わりました。このページでは、既存の自動化をフローへ移すときの考え方と、Salesforce のヘルプが示す進め方をまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • 有効なワークフロールールやプロセスが、いくつ残っているのか把握できていない[1]
  • サポートが終わったと聞いたものの、何から手をつければよいか決められない[1]
  • [フローに移行] ツールで変換してよいのか、変換後の動きが同じになるのか不安がある[3][4]
  • 一つのオブジェクトに複数の自動化があり、同じ項目を書き換え合っていないか気になる[5]

なぜ起きるのか

Salesforce は、ローコードの自動化の開発を Flow Builder に集中させる方針です。そのため、ワークフロールールとプロセスビルダーのサポートを 2025年12月31日で終えました。[1][2]

2026年10月時点の案内では、有効な自動化はその後も動き続けます。ただし、カスタマーサポートと問題の修正は受けられません。[1]

既存のワークフロールールは、今も有効化・無効化・編集ができます。一方で、新しい自動化は Flow Builder で作るよう案内されています。[2]

組織の複雑さによっては、移行に多くの時間とテストが要るとされています。移行は 1 対 1 の置き換えではなく、自動化の重なりや順番も見直す必要があります。[1][5]

直し方の選択肢

移し方は大きく三つです。自動化ごとに向く方法を選びます。[3][4][5]

  • [フローに移行] ツールで変換する:[設定] の [クイック検索] に「フローに移行」と入力して開きます。プロセスは、ほとんどのアクションで部分的な移行もできます[4]
  • フローで作り直す:ツールが扱えない開始条件は、フロー内の決定要素と条件ビルダーで組み直します。ToDo は [レコードを作成] で ToDo レコードを作る形に置き換えます[3]
  • まとめる・置き換える:既存のフローに処理を組み込む方法があります。作成後に項目を更新するだけの処理なら、数式項目への置き換えも検討できます[5]

作業の流れ

  • 有効な自動化を洗い出す:[設定] の [プロセスの自動化] から [ワークフロールール] と [プロセスビルダー] を開き、有効なものを確かめます[1]
  • カタログを作る:スプレッドシートなどに、オブジェクトごとの開始条件と関連アクションを書き出します[5]
  • 重なりを見つける:同じオブジェクトへの複数の入口、互いに呼び合う再帰的な更新、競合するアクションを探します[5]
  • 順番を決める:自動化の少ないオブジェクトから始めます。メールアラートの送信や、同じレコードの項目自動更新が最初の候補とされています[5]
  • Sandbox で移行してテストする:本番に移す前に、Sandbox で変換し、Flow Builder で動きを確かめます[4][5]
  • 切り替える:期待どおりに動いたらフローを有効化し、移行元のプロセスやワークフロールールを無効化します[4]

気をつけること

  • レコードトリガーフローは実行順序での位置が違うため、似たワークフロールールと異なる動きになる場合があります[3]
  • 2026年10月時点の考慮事項では、ツールが扱えるプロセスはレコードトリガーのものだけです。関連オブジェクトの項目を使う条件や、カスタムメタデータ型を含むプロセスは対象外です[3]
  • レコードタイプ、ToDo、マルチ通貨、関連レコードの項目などを含むワークフロールールは、ツールでは移せません[3]
  • Chatter への投稿、承認申請、カスタム通知の送信などは、移行後に追加の設定が要ります。部分的に移行した場合は [要レビュー] で対象を確かめられます[3][4]
  • 再帰を含むプロセスを移行すると、レコードは 1 回だけ評価されます。移行後に意図どおり動くかをテストします[3]
  • プロセスは元と同じ組織で移行します。別の組織へリリースすると、待機中のスケジュール済みアクションは新しいフローに引き継がれません[3]

想定工数の目安

プロセスビルダー・ワークフロールールを、フローへ移す8〜24時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

サポート終了後、ワークフロールールやプロセスビルダーは止まりますか?

2026年10月時点の Salesforce の案内では、有効なものは引き続き動きます。ただし、カスタマーサポートと問題の修正は受けられません。[1]

[フローに移行] ツールだけで移行は終わりますか?

終わらない場合があります。ツールが扱えない条件やアクションは、手で作り直すか、移行後に追加の設定が要ります。変換したフローは Flow Builder でテストしてから有効化します。[3][4]

自動化一つにつき、フローを一つ作る必要がありますか?

いいえ。公式の手引きでは、移行は 1 対 1 ではないとされています。既存のフローにまとめる方法や、数式項目に置き換える方法もあります。一つのオブジェクトに複数のフローを置き、フロートリガーエクスプローラーで実行順を決めることもできます。[5]

本番環境で直接作業してもよいですか?

Salesforce は、本番に移す前に Sandbox で移行とテストを行うよう案内しています。また、有効なフローは既定では無効の状態でリリースされます。リリース後に新しいフローを有効化し、古い自動化を無効化します。[4][5]

出典

  1. ワークフロールール & プロセスビルダーのサポートの廃止(ナレッジ記事 001096524)help.salesforce.com/s/articleView?id=001096524&language=ja&type=1(2026-10-23 確認)
  2. ワークフロールールhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.customize_wf.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. [フローに移行] ツールに関する考慮事項help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.migrate_to_flow_tool_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. [フローに移行] ツールを使用した Flow Builder へのプロセスとワークフローの移動help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_migrate_to_flow.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. Flow Builder への切り替えの計画help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_migrate_to_flow_best_practices.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

環境に合わせた進め方は、相談フォームから一言でどうぞ。

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