できること 無料トライアルを相談する
開発例 No.10

Salesforceのメール配信停止(送信除外)と同意管理の整え方

配信停止を希望した人の情報が、Salesforce に正しく残っていないことがあります。Salesforce には、[メール送信除外] 項目と、個人オブジェクトに基づくデータプライバシーレコードという 2 つのしくみがあります。このページでは、それぞれの役割と、配信停止の状態を保つ設定の進め方をまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

この内容で相談する

こんなことで困っていませんか

  • 配信停止を希望した人に、メールを送ってしまわないか不安がある。[1][4]
  • 営業担当の画面に [メール送信除外] 項目が表示されず、状態を確かめられない。[1][2]
  • 配信停止の連絡を受けても、Salesforce のどこに記録するかが決まっていない。[1][6]
  • 自動で送るメールにも配信停止が反映されているのか、分からない。[2]

なぜ起きるのか

配信停止の状態は、受信者のレコードに設定した項目で表します。記録の場所が人によって違うと、送信の可否に反映されません。[1][3]

[メール送信除外] 項目は、リード・取引先責任者・個人取引先のレコードで設定します。ページレイアウトや項目レベルセキュリティで見えないと、営業担当は送信するまで警告に気づけません。[1][2]

データ保護とプライバシーを使う組織では、個人レコードの [マーケティングしない]・[処理しない]・[この個人を忘れる] なども送信の可否に関わります。2 つのしくみの役割が整理されていないと、運用が食い違います。[3][5]

同意管理のオブジェクトや項目は、顧客の希望を記録するためのものです。希望をどう尊重するかは、会社で決めて仕組みにする必要があると公式ヘルプに書かれています。[10]

直し方の選択肢

  • [メール送信除外] 項目だけで管理する:項目をページレイアウトに追加し、ユーザーが参照できるようにします。オンにした人には、Salesforce から商業用メールを送れないようになります。[1]
  • データプライバシーレコードで管理する:[データ保護とプライバシー] を使い、[メールプライバシー設定を適用] を有効にします。個人レコードの設定と [メール送信除外] の両方が送信に反映されます。[1][5]
  • 連絡方法ごとの同意を記録する:連絡先種別に関する同意レコードを使うと、メールには同意し、電話には同意していない、といった状態を残せます。[10][11]
  • 配信停止の受付を自動化する:フローで [メール送信除外] をオンにする手順が、Essentials 向けのヘルプで案内されています。[9]

作業の流れ

  • リード・取引先責任者・個人取引先のページレイアウトに [メール送信除外] 項目を追加し、項目レベルセキュリティで営業担当が参照できることを確かめます。[1][2]
  • データプライバシーレコードも使う場合は、[設定] の [クイック検索] で「データ保護とプライバシー」を開き、データ保護の詳細を使えるようにします。[6]
  • ページレイアウトに [個人] 項目を追加し、個人レコードの詳細を開けるようにします。[1][6]
  • [設定] の [クイック検索] で「Deliverability」を開き、[データ保護とプライバシー] セクションの [メールプライバシー設定を適用] を選択します。[5]
  • 配信停止を希望した顧客にも業務上の連絡を送るかを決め、非商業用メールを送れる営業担当を権限セットで絞ります。[7][12]

気をつけること

  • メールプライバシー設定によるオプトアウトは、ケースメールアクション、ワークフロー、プロセスビルダーには適用されません。自動で送るメールは、別に条件を見直します。[2]
  • リストメールは、[メール送信除外] を選んだ受信者には送られません。[メールプライバシー設定を適用] が有効なら、個人レコードがない受信者にも送られません。[4]
  • Outlook と Gmail のインテグレーションでは、プライバシー設定のメッセージが表示されます。ただし、受信者の希望を守る責任は送る人にあるとされています。[2][7]
  • 一括送信メールに配信停止の文面を自動で入れる機能はないと、ナレッジ記事で案内されています(2026年10月時点で公開中の記事)。テンプレートに手で入れます。[8]
  • 商業用メールと非商業用メールの分け方は国によって異なります。登録解除の要求をいつまでに処理するかも含め、法務の担当者と確認します。[12][13]

想定工数の目安

メール配信の停止と同意の管理を整える3〜8時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

[メール送信除外] をオンにすると、どのメールが止まりますか。

そのレコードの人に、Salesforce から商業用メールが送られなくなります。リストメールでも、[メール送信除外] を選んだ受信者は送信先から外れます。[1][4]

データプライバシーレコードを使い始めても、[メール送信除外] は使えますか。

使えます。公式ヘルプでは、データプライバシーレコードを使う場合も、ページレイアウトの [メール送信除外] の選択は引き続き機能すると書かれています。[1][5]

配信停止した人に、請求などの連絡は送れますか。

個人レコードで [マーケティングしない] を選んだ顧客には、非商業用メールを送る権限を持つ営業担当だけが送れます。どのメールが非商業用に当たるかは国の法律で異なるため、法務の担当者と確認します。[7][12]

ワークフローやプロセスビルダーから送るメールも止まりますか。

メールプライバシー設定によるオプトアウトは、ワークフローやプロセスビルダー、ケースメールアクションには適用されません。自動で送る仕組みごとに、送信先の条件を見直します。[2][1]

出典

  1. メールの個別の送信除外(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.emailadmin_opting_out_individuals.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. メールのオプトアウトに関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.emailadmin_opting_out_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. メールオプトアウトと個人のメールプライバシー設定の違い(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.emailadmin_opting_out_differences.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. Lightning Experience でのリスト メールの送信に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.email_list_email_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. [メールプライバシー設定を適用] 設定の有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.emailadmin_enforce_email_privacy_settings.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. 特定のデータプライバシー設定の追跡および保存の設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.individuals_setup_data_privacy.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. 非商業用メールを送信できる営業担当を選択してください(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.emailadmin_non-commercial_rep.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. 一括送信メールに設定できる配信停止のオプションはありませんか?(Salesforce ナレッジ記事 000384350)help.salesforce.com/s/articleView?id=000384350&language=ja&type=1(2026-10-23 確認)
  9. メール送信除外フローの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.essentials_unsubscribe_flow_builder.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. 同意管理オブジェクト(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.consent_mgmt_fields.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. 連絡先種別に関する同意レコードの項目(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.contact_point_type_fields.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. 商用メールと非商用メールの違い(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.emailadmin_opting_out_commercial_and_opposite.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  13. 商用メール規制に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.emailadmin_considerations_email_regs.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

環境に合わせた進め方は、相談フォームから一言でどうぞ。

この内容で相談する 開発例の一覧へ戻る
まずは20時間の無料トライアルから 無料トライアルを相談する
YOUR NEXT STEP

まずは、ひとつの
「こうしたい」から。

いただいた内容を確認し、ご入力のメールアドレスにご連絡します。

送信内容は、プライバシーポリシーに沿って取り扱います。