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開発例 No.22

Salesforceの動的ダッシュボードで閲覧者ごとに数字を表示

同じ形のダッシュボードを、部署や担当者の数だけ複製していませんか。Salesforce の動的ダッシュボードは、見る人のデータアクセス権に合わせて表示を変えます。このページでは、仕組みと設定の流れ、使う前に知っておきたい制約を、Salesforce のヘルプに沿って整理します。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • 部署ごと・担当者ごとに、中身だけが違う同じ形のダッシュボードを何枚も作っている[1][4]
  • ダッシュボードを開くと、自分の担当分ではなく、設定した人から見えるデータが表示される[3][4]
  • グラフを一つ直すたびに、複製したダッシュボードをすべて直している[1]
  • マネージャーが、部下一人ひとりの数字を同じ画面で切り替えて見たい[3]

なぜ起きるのか

ダッシュボードのデータは、実行ユーザーのアクセス権で決まります。静的ダッシュボードでは、設定された一人のユーザーの権限で、全員に同じデータが表示されます。[3][4]

そのため、見る人ごとに違う数字を出そうとすると、ダッシュボードとフォルダーを個別に設定することになります。[1]

動的ダッシュボードは、実行ユーザーを [ダッシュボード閲覧者] にした形です。ログインしている人の権限でデータが表示されるので、1 枚で各自の数字を出せます。[3][4]

ただし、表示されるのは閲覧者がアクセスできるデータです。誰に何が見えるかは、組織のデータアクセスの設定に左右されます。[1][4]

直し方の選択肢

目的に合わせて、次の方法を選ぶか組み合わせます。[1][5]

  • 動的ダッシュボードにする:[次のユーザーとしてダッシュボードを参照] で [ダッシュボード閲覧者] を選びます。各自がアクセスできるデータだけが表示されます[2][3]
  • ダッシュボード検索条件を付ける:見る人が条件を選んで表示を切り替えます。各検索条件には最大 50 個の値を設定できます。Professional Edition でも使用できます[5]
  • 両方を組み合わせる:動的ダッシュボードに検索条件を追加し、表示されるデータをさらに調整できます[1]
  • マネージャーに切り替えを許可する:[ダッシュボード閲覧者がダッシュボードの表示ユーザーを選択できるようにする] を選ぶと、権限を持つ人はロール階層で下位のユーザーとして表示できます[3]

作業の流れ

  • 前提を確かめる:エディションと、作れる動的ダッシュボードの残り数を確認します。作成する人には「動的ダッシュボードの管理」権限が要ります[1][2]
  • フォルダーを用意する:[ダッシュボード]、[レポート]、[分析] タブからダッシュボードフォルダーとレポートフォルダーを作り、対象の人と共有します[2]
  • ソースレポートを作る:ダッシュボードのデータはソースレポートから表示されます。検索条件を使うなら、その項目をレポートのレイアウトに含めます[5][2]
  • 実行ユーザーを設定する:ダッシュボードを編集してプロパティメニューを開き、[次のユーザーとしてダッシュボードを参照] で [ダッシュボード閲覧者] を選んで保存します[2][3]
  • 見え方を確かめる:「私のチームのダッシュボードの参照」権限があれば、ロール階層で下位のユーザーとしてプレビューできます[1]
  • 最新の値にする:動的ダッシュボードは手動で更新します。ダッシュボードで [更新] をクリックします[1][7]

気をつけること

  • 2026年10月時点のヘルプでは、動的ダッシュボードの使用可能なエディションは Enterprise、Performance、Unlimited、Developer です。作成数の上限は 5 個、10 個、3 個です[1]
  • ごみ箱に入っている削除済みのダッシュボードも上限に数えられます。外すには完全に削除します[1]
  • 動的ダッシュボードは非公開フォルダーに保存できません。更新のスケジュール設定と登録もできません[1]
  • 作成者や最初の実行ユーザーとライセンス種別が違う人は、表示できない場合があります[4]
  • カスタム Lightning Web コンポーネントを含むダッシュボードでは、[次のユーザーとしてダッシュボードを参照] の機能はサポートされません[6]

想定工数の目安

見る人ごとに、自分の数字が出るダッシュボード3〜6時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

Professional Edition でも動的ダッシュボードは使えますか?

2026年10月時点のヘルプでは、使用可能なエディションに Professional Edition は含まれていません。ダッシュボード検索条件は Professional Edition でも使用できます。[1][5]

動的ダッシュボードはいくつまで作れますか?

Enterprise Edition は 5 個、Unlimited Edition と Performance Edition は 10 個、Developer Edition は 3 個までです。ごみ箱の削除済みダッシュボードも数に含まれます。[1]

毎朝の自動更新や、メールでの定期配信はできますか?

できません。動的ダッシュボードは更新のスケジュール設定も登録もできないため、手動で更新します。[1]

見る人によって、表示される日付や時刻は変わりますか?

実行ユーザーと閲覧者のロケールが違う場合、静的ダッシュボードの日付/時間項目は実行ユーザーのロケールで表示されます。動的ダッシュボードでは、設定に応じてローカライズされます。[4]

出典

  1. 動的ダッシュボード(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=analytics.dashboards_dynamic_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. Lightning Experience での動的ダッシュボードの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=analytics.dashboards_dynamic_lightning.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. Lightning Experience でのダッシュボードデータ表示の設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=analytics.dashboards_view_as.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. ダッシュボードのデータ表示に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=analytics.dashboards_view_as_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. ダッシュボードの絞り込み(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=analytics.dashboard_filters_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. レポートとダッシュボードの制限および割り当て(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=analytics.rd_reports_dashboards_limits.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. ダッシュボードデータの更新(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=analytics.dashboards_refresh.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

環境に合わせた進め方は、相談フォームから一言でどうぞ。

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