Salesforceで取引先向けポータルを作り、案件の進み具合を共有
案件の進み具合を、取引先からの問い合わせのたびにメールで返していませんか。Salesforce の Experience Cloud を使うと、取引先の担当者がログインして、自分の会社に関係する記録だけを確かめられるサイトを作れます。このページでは、Salesforce のヘルプに沿って、準備から公開までの考え方をまとめます。
このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。
この内容で相談するこんなことで困っていませんか
なぜ起きるのか
社内のユーザーと、取引先などの外部の人では、使うライセンスが違います。Salesforce は、外部の利用に社内向けのライセンスを使うことを勧めていません。外部向けには Customer Community などの専用のライセンスが用意されています。[4]
外部の人がログインする場所として、Experience Cloud サイトを作ります。サイトを作るには、先に組織でデジタルエクスペリエンスを有効にする必要があります。[2]
見せる範囲は、サイトを作るだけでは決まりません。外部ユーザー向けの組織の共有設定、オブジェクトの権限、項目レベルセキュリティなどを組み合わせて決めます。ヘルプでも、作り始める前にセキュリティの計画をまとめるよう案内されています。[7][11]
直し方の選択肢
作業の流れ
- 計画を立てる:誰に、どのオブジェクトを、参照だけか更新もさせるかを決めます。ライセンスの種類もこの段階で決めます[11][4]
- Sandbox で作る:本番の前に、Sandbox などのテスト環境でサイトを作り、確かめることが勧められています[1]
- デジタルエクスペリエンスを有効にする:[設定] の [クイック検索] に「デジタルエクスペリエンス」と入力し、[デジタルエクスペリエンス] の [設定] で [デジタルエクスペリエンスを有効化] を選んで保存します[2]
- サイトを作る:[すべてのサイト] で [新規] をクリックし、テンプレートを選びます。作ったサイトは [プレビュー] の状況で始まります[3]
- 外部ユーザーと見せる範囲を設定する:取引先責任者の詳細ページで [カスタマーユーザーを有効化] を選び、ライセンスとプロファイルを割り当てます。共有設定の [デフォルトの外部アクセス] と共有セットで、見える記録を決めます[6][7][8]
- メンバーを追加して有効化する:エクスペリエンスワークスペースの [管理] の [メンバー] でプロファイルか権限セットを追加し、確認が済んだらサイトを有効化します[9][10]
気をつけること
- デジタルエクスペリエンスは、一度有効にすると無効にできません[2]
- 取引先責任者の [デフォルトの外部アクセス] が [非公開] でないと、外部ユーザーの取引先責任者レコードは、同じ取引先のほかの外部ユーザーにも見えます[2]
- ヘルプでは、業務上の必要がない限り、外部組織の共有設定を [非公開] にすることが勧められています。外部のアクセスレベルは、内部より広くできません[7]
- カスタマーユーザーを作るときは、紐づける取引先の所有者にロールが割り当てられている必要があります[6]
- サイトを作ると、作成した人のプロファイルがサイトのメンバーに加わります。そのプロファイルを持つ全員が、有効化後のサイトにログインできるようになります[3]
- 共有セットはプロファイルごとに一つだけです。取引先責任者・ケース・商談の共有セットだけでは、親の取引先は見えないため、取引先も含めます[8]
想定工数の目安
取引先に、案件の進み具合を見てもらうポータル24〜60時間
想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。
質問と答え
どのライセンスを選べばよいですか。
2026年10月時点のヘルプでは、レポートやダッシュボード、標準の共有が要るかどうかが分かれ目の一つです。要らない場合は Customer Community、要る場合は Customer Community Plus が候補になります。毎月のログイン数で数える種類もあるため、具体的な組み合わせは Salesforce の担当者に確かめるよう案内されています。[4]
ほかの取引先の案件が見えてしまうことはありませんか。
外部ユーザー向けの組織の共有設定を [非公開] にし、共有セットで本人の取引先に関連する記録だけに権限を付けると、見える範囲を取引先単位に絞れます。公開前に、実際の外部ユーザーで何が見えるかを確かめます。[7][8]
作ったサイトは、作成した時点で取引先から見えますか。
作成直後のサイトは [プレビュー] の状況で、ログイン URL を持つメンバーだけが参照できます。有効化すると、メンバーにお知らせメールが送られます。[3][9][10]
取引先の担当者のユーザーは、どこから作りますか。
取引先の [取引先責任者] 関連リストから対象の取引先責任者を開き、Lightning Experience ではアクションのドロップダウンから [カスタマーユーザーを有効化] を選びます。その後、ライセンスとプロファイルを割り当てて保存します。[6]
出典
- Experience Cloudhelp.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- デジタルエクスペリエンスの有効化help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_enable.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Experience Cloud サイトの作成help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_creating.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Experience Cloud ユーザーライセンスhelp.salesforce.com/s/articleView?id=platform.users_license_types_communities.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- 適切なライセンスを使用した Salesforce の顧客への拡張help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_customer_account_licenses.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Experience Cloud サイトユーザーの作成help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.networks_create_external_users.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- 外部組織の共有設定の設定help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.security_owd_external_setting.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Experience Cloud サイトユーザー用の共有セットの作成help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.networks_setting_light_users.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Experience Cloud サイトへのメンバーの追加help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.networks_customize_members.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- サイトの有効化help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.networks_publish.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
- Experience Cloud サイトのセキュリティ計画の作成help.salesforce.com/s/articleView?id=experience.exp_cloud_plan_security.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)