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開発例 No.15

Salesforceの取引先ページに顧客対応の履歴を時系列でまとめる

顧客との過去のやりとりが、活動・ケース・商談と別々の場所に分かれていると、探すのに手間がかかります。このページでは、取引先などのレコードページに関連する記録をまとめて表示する考え方と、Salesforce のヘルプが示す設定の進め方をまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • 取引先を開いても、過去の電話・メール・訪問の記録をどこで見ればよいか分からない[1]
  • 取引先責任者ごとに記録した活動が、取引先の画面から追いにくい[5]
  • ケースや商談の関連リストが長く並び、目的の記録までスクロールが要る[7][11]
  • 関連リストに出る列が少なく、日付や状況を一件ずつ開いて確かめている[6]
この開発でつくる仕組み(イメージ)
  1. 活動・ケース・商談別々にある顧客の記録
  2. 活動タイムライン活動を時系列に表示
  3. 関連リストを整える列と並び順を変える
  4. 動的関連リスト条件を変えて2つ以上置く
  5. レコードページタブに分けて配置・有効化

本文の説明を図にしたものです。実際の構成は、組織の設定によって変わります。

なぜ起きるのか

Lightning Experience では、[活動予定] と [活動履歴] の関連リストはレコードに表示されません。活動は活動タイムラインで追う仕組みのため、タイムラインの置き方で見え方が変わります。[1][2]

活動タイムラインに出るのは、名前項目や関連先の項目でつながった活動です。カスタムの参照項目でつないだ活動は、関連するレコード側の関連リストに表示されます。[2]

取引先責任者に記録した活動を主取引先にも出すかどうかは、[活動設定] の積み上げ集計で決まります。この設定は、共有活動を有効にしてから使います。[5]

関連リストは、ページレイアウトで選んだ項目と並び順で表示されます。既定の並び順はレコード ID 順です。[基本リスト] の種別では、最初の 4 項目だけが表示されます。[6][7]

直し方の選択肢

画面の作り方は主に四つです。組み合わせて使うこともできます。[6][7][8]

  • 方法 1活動タイムラインを整える[活動] コンポーネントで、レコードの活動を時系列に表示します。展開したときの項目と順序は、行動と ToDo のコンパクトレイアウトで調整します[2][7]
  • 方法 2関連リストの列と並び順を変えるページレイアウトの関連リスト設定で、項目を 10 個まで選び、並び替え順を決めます。Lightning Experience で 4 つ以上の列を出すには、リスト種別で [拡張リスト] を選びます[6]
  • 方法 3動的関連リストで絞り込む[動的関連リスト - 1 つ] コンポーネントでは、同じオブジェクトのリストを検索条件を変えて 2 つ以上置けます。利用者は、設定された検索条件を外せません[8]
  • 方法 4関連リストのクイックリンクを置くリンクにマウスポインターを置くと、[すべて表示] を開かずに関連リストの中身を確かめられます。[活動予定] と [活動履歴] には対応していません[7]

作業の流れ

  1. 対象を決める:どのレコードページに履歴を集めるかを決めます。活動タイムラインは、取引先・取引先責任者・ケース・商談・リードなどで使えます[1]
  2. 活動の集め方を確かめる:取引先責任者の活動を取引先にも出す場合は、[設定] の [活動設定] で積み上げ集計を確かめます。設定の変更は、新しい活動にだけ反映されます[5]
  3. レコードページを開く:[設定] の [クイック検索] に「アプリケーションビルダー」と入力し、[Lightning アプリケーションビルダー] から編集します。レコードページの [設定] メニューの [編集ページ] からも開けます[9]
  4. コンポーネントを配置する:[タブ] コンポーネントで、活動と関連リストをタブに分けて置けます。活動タイムラインのコンポーネントは、レイアウトの最下部に置き、その下に他のコンポーネントを置かないよう案内されています[12][2]
  5. 表示の速さを確かめる:ツールバーの [分析] で、ページの読み込みへの影響を確かめます。評価が低いときは、一部のコンポーネントをデフォルト以外のタブへ移すことが勧められています[11]
  6. 保存して有効化する:[保存] の後に [有効化] を押し、組織のデフォルト、アプリケーション、レコードタイプとプロファイルの組み合わせなどから割り当て先を選びます[10]

気をつけること

  • 活動の積み上げ集計は、レポートを歪める可能性があるとヘルプに書かれています。設定を変える前に、活動のレポートへの影響を確かめます[5]
  • 行動と ToDo のコンパクトレイアウトに足したカスタム項目は、活動タイムラインには表示されません[2]
  • リストメールは、活動タイムラインでは 1 件にまとまり、[すべて表示] から開く活動履歴では受信者ごとに表示されます。件数の見え方が異なります[4]
  • 活動タイムラインの日付範囲の既定は [すべての期間] です。Einstein 活動キャプチャを有効にしている組織では、既定が [2か月以内] になります[3]
  • 電話で開くページは、表示されるコンポーネントを 8 個までにすることが勧められています。2026年10月時点では、モバイルの活動タイムラインで絞り込みと検索が使えません[11][2]

想定工数の目安

顧客ごとの対応の履歴を、1画面で見る4〜10時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

[活動履歴] の関連リストが画面に見当たりません。

Lightning Experience では、活動をサポートするオブジェクトに [活動予定] と [活動履歴] の関連リストは表示されません。代わりに活動タイムラインが表示されます。[1][2]

ケースのページでも活動タイムラインを使えますか。

使えます。ケースでは、[活動] コンポーネントはタイムラインだけを表示し、アクションは Chatter パブリッシャーコンポーネントに表示されます。[1][7]

同じ関連リストを、条件を変えて二つ並べられますか。

[動的関連リスト - 1 つ] コンポーネントで、検索条件の異なるリストを並べられます。対象は、カスタムオブジェクトと LWC で有効化されている Salesforce のレコードホームオブジェクトです。2026年10月時点では、モバイルで使うには [モバイル用動的関連リスト (ベータ)] の有効化が要ります。[8]

作った画面は、利用者全員に反映されますか。

有効化の方法で決まります。組織のデフォルト、特定のアプリケーション、アプリケーション・レコードタイプ・プロファイルの組み合わせなどから選びます。有効化した後の変更は、[保存] を押すと利用者に反映されます。[10]

出典

  1. 活動タイムライン(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.activity_timeline_parent.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. 活動タイムラインのカスタマイズに関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.activity_timeline_customization_considerations_lex.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. 活動タイムライン設定の検索条件(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.activity_timeline_filters.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. 活動タイムラインと活動履歴にはどのような違いがありますか?(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.activities_timeline_vs_past_activities.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. 取引先責任者の主取引先への活動の積み上げ集計の有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=sales.activities_enable_activity_rollup.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. 関連リストのカスタマイズ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.customizing_related_lists.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. Lightning ページの標準コンポーネント(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_components.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. Lightning アプリケーションビルダーでの動的関連リストの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_create_dynamic_related_list.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. Lightning レコードページまたはホームページの作成および設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. Lightning レコードまたはホームページの有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages_activate.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. Lightning ページのパフォーマンス(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_page_performance.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. Lightning アプリケーションビルダーを使用した Lightning ページのタブの追加とカスタマイズ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.lightning_app_builder_customize_lex_pages_add_tabs.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

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