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開発例 No.13

Salesforceでケースの返信期限が近づいたら担当者に通知する方法

ケースの返信期限が迫っていても、画面を開くまで気づけないことがあります。このページでは、期限が近づいたケースを担当者に知らせる仕組みを、Salesforce のヘルプが示す機能をもとに整理します。中心はフローのスケジュール済みパスとカスタム通知です。エスカレーションルールやマイルストーンアクションとの違いもまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • 返信の期限を過ぎてから、対応の遅れに気づくことがある[11]
  • 期限の近いケースを探すために、一覧を何度も見直している[11][1]
  • 担当者だけでなく、マネージャーにも状況を伝えたい[7]
  • フロー、エスカレーションルール、マイルストーンのどれで知らせるか決められない[1][5][9]

なぜ起きるのか

期限の知らせは、時間を基準に動く仕組みを用意して届けるものです。Salesforce には、フローのスケジュール済みパス、エスカレーションルール、マイルストーンアクションといった、時間で動く機能があります。[1][5][9]

スケジュール済みパスは、レコードの日付や日付/時間項目を基準に、その前後の指定した時間にフローの一部を動かせます。期限の項目を持つケースなら、期限の何時間前に知らせる、といった組み方ができます。[1]

エスカレーションルールは、決めた時間内にケースが解決されないときに動きます。時間を数える起点は、ケースの作成時か最終変更日時から選びます。[6][11]

マイルストーンアクションは、エンタイトルメントプロセスの各ステップで動く、時間ベースのアクションです。マイルストーンが違反に近いときの警告アクションで知らせることができます。[8][9]

直し方の選択肢

期限をどの項目や仕組みで持っているかで、向く方法が変わります。[1][5][9]

  • スケジュール済みパスで通知する:ケースの期限項目を時間ソースにして、オフセットで「期限の何時間前」を指定します。通知は [カスタム通知を送信] アクションで、デスクトップやモバイルに届けます[1][2]
  • エスカレーションルールで知らせる:経過時間を過ぎても解決しないケースについて、ケース所有者や指定したユーザーにメールを送ります。ケースの再割り当てもできます[5][7]
  • マイルストーンの警告アクションを使う:エンタイトルメントプロセスを使っている場合、違反に近いマイルストーンでメールアラートやフローを動かせます[8][9]
  • スケジュールトリガーフローで定期的に確かめる:1 回、毎日、毎週のいずれかで、条件に合うケースをまとめて処理できます[10]

作業の流れ

  • 基準を決める:期限にする項目、知らせる相手、営業時間を考えるかどうかを決めます[11][1]
  • 通知種別を作る:[設定] の [クイック検索] に「通知ビルダー」と入力して [カスタム通知] を開き、[新規] から [Salesforce Desktop またはモバイル] を選びます[3]
  • 既定のユーザーを確かめる:[設定] の [プロセスの自動化設定] で、[デフォルトのワークフローユーザー] が設定されているか確かめます[1]
  • フローを作る:ケースのレコードトリガーフローで、[開始] 要素の [スケジュール済みパスを追加 (省略可能)] をクリックし、時間ソースとオフセットを設定します[1]
  • 通知を組む:スケジュール済みパスに [アクション] 要素を置いて [カスタム通知を送信] を選び、受信者 ID と対象 ID などを設定します[2]
  • 待機中の処理を確かめる:[設定] の [クイック検索] に「時間ベースのオートメーション」と入力し、待機中のスケジュール済みパスを確認します[1]

気をつけること

  • 更新でレコードが条件を満たさなくなると、予定されていたスケジュール済みパスはキャンセルされます。対応を終えたケースは条件で外す作りにします[1]
  • 時間ソースの項目を変えると、新しい日時が将来であれば、パスはその日時に予定し直されます[1]
  • フローを無効化すると、待機中のスケジュール済みパスはキャンセルされます[1]
  • スケジュール済みパスの実行には、24 時間あたりの上限があります。250,000 件か、ユーザーライセンス数の 200 倍の大きいほうです[1]
  • カスタム通知の送信は、組織で 1 時間あたり 10,000 件までです。超えた分は送られず、失われます[4][2]
  • エスカレーションアクションは、関連付けた営業時間中にだけ実行されます。マイルストーンの警告と違反のアクションは、目標日前後の時間を営業時間で数えません[5][8]

想定工数の目安

返信の期限が近いケースを、知らせる3〜6時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

通知をメールではなく、Salesforce の画面に出せますか。

カスタム通知を使うと、デスクトップの通知トレイやモバイルアプリに届けられます。届け先のチャネルは、通知種別を作るときに選びます。モバイルでは、[通知の配信設定] でアプリの有効化が要る場合があります。[3]

エスカレーションルールは複数を同時に有効にできますか。

有効にできるのは一度に 1 つです。1 つのルールに複数のルールエントリを並べると、上から順に評価されます。最初に条件が一致したエントリでエスカレーションされます。[5][6]

通知のタイトルや本文の長さに決まりはありますか。

デスクトップ通知では、タイトルは 120 文字、本文は 320 文字までです。本文が長いと切り捨てられ、省略記号が付きます。使える形式はテキストだけです。[4]

エンタイトルメントを使っていなくても、期限の通知はできますか。

できます。スケジュール済みパスは、ケースの日付や日付/時間項目を基準にできます。マイルストーンアクションは、エンタイトルメントプロセスの中で使う機能です。[1][9]

出典

  1. スケジュール済みパス(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_concepts_trigger_scheduled_path.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. カスタム通知の送信アクション(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_elements_actions_sendcustomnotification.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. デスクトップまたはモバイル通知の作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.notif_builder_custom_type.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. 通知に関する考慮事項(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.notif_builder_considerations.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. エスカレーションルールの設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.rules_escalation_create.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. エスカレーションルールエントリ(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.rules_escalation_rule_entry.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. エスカレーションアクション(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.rules_escalation_actions.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. マイルストーンアクション(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.entitlements_milestones_actions_overview.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. マイルストーンアクションのエンタイトルメントプロセスへの追加(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.entitlements_milestone_actions.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. スケジュールトリガーフロー(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_concepts_trigger_schedule.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. エスカレーションルールの計画(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=service.rules_escalation_best_practices.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

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