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開発例 No.46

Salesforceで商談メモをAIで要約し項目に記録する方法

商談のたびに書いたメモが長くなり、あとから読み返されないことがあります。Salesforce には、レコードの内容をもとに AI が下書きを作り、項目に入れる仕組みがあります。このページでは、プロンプトビルダーで要約用のテンプレートを作り、画面で使えるようにするまでの進め方をまとめます。

執筆 徳 雅俊(Salesforce 認定アドミニストレーター/Platform デベロッパー)・2026.10.23 公開

このページは、ご依頼いただける開発の例の解説です。実際の導入事例ではありません。機能の説明は、末尾の Salesforce 公式の資料で確かめた内容です。

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こんなことで困っていませんか

  • 商談のメモが長く、あとから要点を探すのに時間がかかる。[1]
  • 担当を引き継ぐたびに、過去のメモを最初から読み直している。[1][18]
  • 要点を書く人と書かない人がいて、記録の粒度がそろわない。[15]
  • AI を使いたいが、顧客の情報をどう扱うのかが分からず踏み出せない。[10]

なぜ起きるのか

Salesforce には、項目生成プロンプトテンプレートという仕組みがあります。レコードの項目を材料に AI が要約などの下書きを作り、指定した項目に入れます。ただ、初期状態のままでは使えません。[1][4]

使う前に、組織で Einstein 生成 AI を有効にする必要があります。その前提として、対応するエディションとアドオン、Data Cloud の有効化が求められます。[2]

テンプレートは作っただけでは利用者に見えません。テンプレートのバージョンを有効化し、利用者に権限セットを割り当てて、はじめて使えるようになります。[3][8]

画面に出すには、レコードページを動的フォームにする必要があります。さらに、取引先やケースの [活動] 関連リストはテンプレートの参照元として使えないため、メモの置き場所によっては準備が要ります。[4][7]

直し方の選択肢

要約をどこで作り、誰が起動するかで選びます。公式ヘルプで案内されている主な方法は次のとおりです。[1][9]

  • 項目生成プロンプトテンプレート:レコードページの項目でボタンを押すと、AI の下書きが Einstein パネルに出ます。内容を確かめて [使用] で項目に入れます。対象にできるオブジェクトは 1 つです。[4][6][16]
  • Flex プロンプトテンプレート:複数のオブジェクトの情報を組み合わせて要約したいときの選択肢です。[1][16]
  • フローのプロンプトテンプレートアクション:フロー ビルダーの [アクション] 要素からテンプレートを呼び、応答を保存できます。多数のレコードには [プロンプトテンプレート (バッチ生成)] を使います。[9]

作業の流れ

  • エディションとアドオン、Data Cloud の状態を確かめ、[設定] の [Einstein 設定] で Einstein を有効にします。[2]
  • [設定] の [権限セット] で、テンプレートを作る人に「プロンプトテンプレートマネージャー」、使う人に「プロンプトテンプレートユーザー」を割り当てます。[3]
  • 要約を入れる項目を用意します。書き込み可能なテキスト、テキストエリア、ロングテキストエリア、テキストエリア (リッチ) の項目が対象です。[5]
  • [設定] の [プロンプトビルダー] で [新規プロンプトテンプレート] をクリックし、種別に [Field Generation (フィールド生成)] を選びます。オブジェクトと項目を指定し、メモの項目を差し込み項目として指示文に入れます。[4][16]
  • [プレビュー設定] で実際のレコードを選び、[Save & Preview (保存 & プレビュー)] で応答を確かめます。結果が揃ったら [有効化] をクリックします。[4][8][14]
  • [Lightning アプリケーションビルダー] でレコードページを開き、要約用の項目の [Einstein 生成 AI] でテンプレートを選んで、ページを保存して有効化します。[5]

気をつけること

  • AI は不正確な応答を作ることがあります。下書きを項目に入れた後も内容を確かめ、必要なら直してから保存します。[6]
  • プレビューのたびに新しい応答が作られます。同じレコードで何度か生成して、結果のぶれを比べます。[14]
  • 有効化したバージョンは編集できません。指示文を直すときは、新しいバージョンとして保存します。[8]
  • Einstein Trust Layer は、実行するユーザーの権限に沿ってデータを取得します。マスキングの対象は、[設定] の [Einstein Trust Layer] で選べます。[10][11]
  • 日本語はプロンプトビルダーのサポート言語に含まれます。グローバル言語を使うと、データマスキングなど一部の機能が使えなくなります。[12]
  • 2026年10月時点のヘルプでは、テンプレートの大きさは 128,000 文字までです。また、プロンプトの実行は利用量として数えられます。[13][17]

想定工数の目安

商談のメモを、AI で要約して記録する8〜20時間

想定工数は、要件の確認から動作確認・本番反映の手順までを含む実働時間です。※Salesforce の環境(構築済みの仕組みや設定など、さまざまな要素)や、要件によって工数は大幅に前後するため、あくまでも目安です。

質問と答え

日本語のメモでも要約できますか。

日本語は、プロンプトビルダーのサポート言語に含まれています。使うモデルによって出力の言い回しが変わることがあるため、プレビューで実際の応答を確かめます。[12][14]

作られた要約は、そのまま保存されますか。

項目生成テンプレートの場合、下書きは Einstein パネルに出ます。[使用] で項目に入れ、内容を確かめてからレコードを保存します。気に入らないときは、書き換えを頼むこともできます。[6]

たまっている過去の商談をまとめて要約できますか。

スケジュールトリガーフローなどで [プロンプトテンプレート (バッチ生成)] アクションを使う方法があります。2026年10月時点のヘルプでは、1 日 10,000 件まで(モデルが一括処理に対応している場合は 50,000 件まで)で、ジョブは 2 時間以内に始まると案内されています。[9]

活動に記録したメモを材料にできますか。

取引先やケースの [活動] 関連リストは、関連リストの差し込み項目として使えません。ヘルプの例では、フローで取得した履歴をテンプレートに渡して要約する方法が紹介されています。[7][18]

出典

  1. プロンプトビルダー(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_about.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  2. Einstein 生成 AI の設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.generative_ai_enable.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  3. プロンプトビルダーの有効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_enable.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  4. 項目生成プロンプトテンプレートの作成(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_create_field_gen_prompt_template.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. Lightning レコード ページへの項目生成プロンプト テンプレートの追加(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_add_field_gen_to_lightning_record_page.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  6. 項目生成プロンプトテンプレートの動作(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_templates_in_action_field_gen.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. 関連リストの差し込み項目を使用したグラウンディング(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_ground_related_list.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. プロンプトテンプレートの有効化と無効化(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_activate_deactivate_templates.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  9. フローコアアクション: プロンプトテンプレートアクション(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=platform.flow_ref_elements_actions_generate_prompt_response.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  10. Einstein Trust Layer(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.generative_ai_trust_layer.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  11. Einstein Trust Layer の設定(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.generative_ai_trust_setup.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  12. プロンプトテンプレート応答でサポートされる言語(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_localize_responses.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  13. プロンプトビルダーの制限(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_limits.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  14. 生成された応答のプレビュー(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_preview_response.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  15. プロンプトテンプレートを作成するためのベストプラクティス(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_best_practices.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  16. 項目生成プロンプトテンプレートへのレコード差し込み項目の追加(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_add_merge_fields_field_gen.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  17. Agentforce および生成 AI の利用状況と請求(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.generative_ai_usage.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  18. 項目生成テンプレートの例(Salesforce ヘルプ)help.salesforce.com/s/articleView?id=ai.prompt_builder_field_generation_example_templates.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)

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