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コラム

Salesforce の保守、月額固定とスポットどちらが合うか

Salesforce の保守を外部に頼むとき、月額固定にするか、必要なときだけスポットで頼むかは、作業の出方で考えると整理しやすくなります。先にお断りしておくと、この記事を書いている mtTech は、Salesforce の開発・保守を時間単位で請け負っています。比べる形の一つを自ら提供している立場ですので、その点を踏まえてお読みください。ここでは3つの頼み方を定義から分け、それぞれが合う場合を、Salesforce 側の予定とあわせて説明します。

mtTech・2026.10.23 公開(内容は 2026年10月 時点)

この記事は、Salesforce の開発・保守を時間単位で請け負う mtTech が書いています。比べる形の一つを自ら提供している立場であることを踏まえてお読みください。Salesforce の仕組みの説明は、末尾の公式の資料で確かめた内容です。

3つの頼み方の違い

この記事では、保守の頼み方を次の3つに分けて呼びます。違いは、何を単位に頼み、何を単位に支払うかです。[9][8]

  • スポット(都度払い): 作業を1件ずつ依頼し、その件ごとに範囲を決めて支払う形です。Salesforce のパートナー紹介でも、データ移行やカスタマイズのような作業を、案件として頼む例が挙がっています。[9]
  • 月額固定: 継続した支援を、その月の作業の量にかかわらず、月ごとに決まった額で頼む形です(3つの呼び名と区分は、この記事での整理です)。Salesforce のヘルプでも、ライセンスの契約とは別に、外部のパートナーが継続した支援を担う形が説明されています。[8][10]
  • 時間単位の継続契約: 頼める関係を続けながら、実際に作業した時間の分だけ支払う形です。mtTech はこの形です。[1]

スポットは1件ごとに区切る点で、ほかの2つと違います。月額固定と時間単位の継続契約は、どちらも関係を続けながら頼みますが、支払いを月の額で決めるか、作業した時間で決めるかが違います。[8][1]

保守の作業量を左右する、Salesforce 側の予定

保守の作業は、社内の要望だけでなく、Salesforce 側の予定からも生じます。2026年10月時点で、Salesforce は新機能を年3回、春(2月)・夏(6月)・冬(10月)のリリースで提供しています。[2]

Sandbox のプレビュー環境は、本番のリリースの4〜5週間前に新しい版へ上がります。この時期に、自社の設定やカスタマイズが新しい版でも動くかを確かめる作業が生じます。[3][5]

また、[設定] の [リリース更新] には、期日のある変更が表示されます。こうした更新は既存のカスタマイズに影響することがあるため、Salesforce の管理者向けブログでは、期日より十分前に Sandbox で試す時間を取るよう勧めています。[4][5]

このため、保守の作業はリリースの前後に集まることがあり、月ごとの量が一定にならない場合があります。どの頼み方が合うかは、この作業の出方から考えると整理できます。[2][3]

月額固定が合う場合

月額固定は、作業の量にかかわらず、月の支払いが決まっている形です。次のような場合に合います。[10]

  • 毎月の予算を、決まった額で確保しておきたい場合。作業の量が月によって変わっても、支払う額は変わりません。[10]
  • 継続した作業が、毎月ある程度の量で見込める場合。年3回のリリースへの対応に加えて、社内の要望が途切れずにある組織では、月ごとの作業の差が小さくなることがあります。[2]
  • 社内に Salesforce の担当者が少なく、運用の多くを外部に任せたい場合。Salesforce のパートナー紹介でも、外部のサービスとして運用を任せる形が挙がっています。[10][8]

一方で、作業の少ない月も同じ額がかかります。契約の前に、月額にどの作業が含まれるかを確かめておくと、ほかの形と比べやすくなります。[8]

時間単位が合う場合

時間単位の継続契約は、作業した時間の分だけ支払う形です。次のような場合に合います。[1]

  • 作業がリリースの前後に集まり、月ごとの量が大きく変わる場合。支払いは、その月に作業した時間に応じて決まります。[2][1]
  • 何に時間を使ったかを、請求とあわせて確かめたい場合。請求の根拠が作業時間なので、作業の記録を見ながら依頼を振り返れます。[1]
  • 決まった作業はまだ少ないものの、頼める相手は持っておきたい場合。関係が続くので、依頼のたびに相手を探す形にはなりません。[1]

一方で、作業の多い月は支払いも増え、月の額は前もって決まりません。予算に上限を置きたいときは、その扱いを契約の前に確かめておく必要があります。[1]

なお、スポットは、データ移行のように範囲のはっきりした1件を頼む場合に合います。続けて頼む関係ではないため、リリースへの対応のように毎年くり返す作業は、そのつど依頼することになります。[9][2]

mtTech の料金と条件(2026年10月時点)

参考として、mtTech がサイトに掲載している主な料金と条件を記します。金額はすべて税別です。最初の1か月のトライアル(法人のお客様が対象)の条件と、対象範囲などの詳細は、トップの料金欄をご覧ください。[1]

  • 作業料金は1時間3,000円です。Account Engagement(Pardot)を含む場合は1時間5,000円です。[1]
  • 作業の記録と請求は1分単位です。作業の無い月の作業料金は0円で、月額の最低作業料金はありません。[1]
  • オンライン MTG は1時間20,000円です。相談後の初回の打ち合わせ(30分ほど)は、この料金の対象外です。[1]
  • Slack をお使いでない場合の Slack への招待は、1人あたり月1,500円です。作業の無い月もかかります。[1]
  • その他のシステムの追加は、対象と料金を都度相談します。オフラインの MTG と移動は、実施条件と費用を事前に確認します。[1]
  • 解約は、双方とも1か月前の通知でできます。[1]
  • 対応は平日で、お返事は原則1営業日以内です。土日祝日の対応はお約束していません。[1]

選ぶ前に確かめておきたいこと

どの形を選んでも、設定の変更を誰がいつ行ったかを、自社でたどれるようにしておくことが大切です。Salesforce の設定変更履歴では、自分やほかの管理者が行った最近の設定変更を追えます。[6]

ただし、設定変更履歴でダウンロードできるのは、過去180日間の分です。頼む相手が変わる可能性があるなら、それより長い期間の変更の記録を、どこに残すかも決めておきたいところです。[7]

まとめると、作業の量が毎月ほぼ一定で予算を固めたいなら月額固定、作業の出方が月ごとに変わるなら時間単位の継続契約、範囲の決まった1件ならスポットが、それぞれ候補になります。自社のここ1年ほどの作業の出方と、年3回のリリースの予定を並べてみると、選びやすくなります。[2][9][8]

質問と答え

スポットと時間単位の継続契約は、何が違いますか?

スポットは、作業を1件ずつ依頼し、その件ごとに範囲を決めて支払う形です。時間単位の継続契約は、頼める関係を続けながら、作業した時間の分だけ支払う形です。範囲のはっきりした1件ならスポット、続けて頼む作業があるなら継続契約が候補になります。[9][1]

Salesforce のリリースへの対応は、いつごろ作業が生じますか?

2026年10月時点で、リリースは春(2月)・夏(6月)・冬(10月)の年3回です。Sandbox のプレビュー環境はその4〜5週間前に新しい版へ上がるため、この時期に動作の確認が生じます。期日のあるリリース更新は、期日より前に Sandbox で試しておく必要があります。[2][3][5]

mtTech では、作業の無い月にかかる費用はありますか?

作業料金は、作業の無い月は0円です。ただし、Slack をお使いでない場合の Slack への招待料(1人あたり月1,500円、税別)は、作業の無い月もかかります(トライアル中はかかりません)。[1]

出典

  1. mtTech 料金www.mttech-co.com/#pricing(2026-10-23 確認)
  2. Salesforce のアップグレードのリリーススケジュールに関する FAQhelp.salesforce.com/s/articleView?id=005224913&language=ja&type=1(2026-10-23 確認)
  3. Salesforce のアップグレードのリリーススケジュールに関する FAQ(Sandbox のアップグレード)help.salesforce.com/s/articleView?id=005224913&language=ja&type=1(2026-10-23 確認)
  4. リリース更新help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.release_updates.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  5. Be Release Ready: The Admin Habit That Saves You Every Timeadmin.salesforce.com/blog/2026/be-release-ready-the-admin-habit-that-saves-you-every-time(2026-10-23 確認)
  6. 設定変更履歴を使用した設定変更の監視help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.admin_monitorsetup.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  7. 設定変更履歴を使用した設定変更の監視(ダウンロード)help.salesforce.com/s/articleView?id=xcloud.admin_monitorsetup.htm&language=ja&type=5(2026-10-23 確認)
  8. Distinguishing the Salesforce MSP Partner Program from an Outsourcing Service Providerhelp.salesforce.com/s/articleView?id=004205259&language=en_US&type=1(2026-10-23 確認)
  9. What Can Salesforce Partners Do For Your Business?www.salesforce.com/blog/what-is-a-salesforce-partner/(2026-10-23 確認)
  10. What Can Salesforce Partners Do For Your Business?(運用の委託)www.salesforce.com/blog/what-is-a-salesforce-partner/(2026-10-23 確認)

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